2000年代的人民武警 ~ 中国人民武装警察部隊 05式武警装備

中国人民武装警察部隊で2005年に制式採用された「05式武警迷彩服」の着装例です。

人民武警は、人民解放軍と並ぶ大規模な武装組織で、一部部隊などは解放軍よりも個人装備の更新が早い位で、治安維持のためか常に実戦を意識した精鋭ぞろいの印象を受けます。

もちろん、武警も実態は大半がハイローミックスであり、人民解放軍の兵力削減分の人員の受け皿になっていたりもします。

 

 

「05式武警迷彩服」は、人民解放軍に先駆けてデジタルパターンを採用した迷彩服です。

人民武警では、これ以前はグリーン単色の「01式武警作訓服」を使用しており、さらに以前には人民解放軍と同型の「87式迷彩服」に人民武警の徽章を取り付けて使用していました。

 

 

この「05式武警迷彩服」では、オリジナルの迷彩柄の導入以外にも、服の裁断やポケットの構造等を再設計されており、全体的に「87式迷彩服」の改良型という印象を強く受けます。

 

 

肩章は人民武警の特徴といえる紅色に金線の鮮やかな物です。

このタイプの肩章スタイルは2010年代半ばまで運用が続けられました。

上腕部にはワッペンを取り付けるループがあり、2007年以前の旧式臂章を取り付けています。

 

 

こうして運用された「05式」でしたが、2007年には人民解放軍の「07式作戦服」の導入と足並みを同じくして「07式武警迷彩服」が新規採用され、「05式」はわずか2年あまりの短期間でお役御免となってしまいました。

 

 

迷彩服と一緒に採用された「05式武警略帽」です。

人民解放軍と比べると、顎紐(形状のみで実際には使えない)や帽徽の装飾性が目立ちます。

軍と警察組織との立ち位置の違いが鮮明に表れているように感じられます。

 

 

武警迷彩カバーを装着した「GK-80Aヘルメット」です。

人民武警では、人民解放軍と同じヘルメットや、自動小銃も使用されています。

 

 

治安維持の観点からも、個人装備が軍隊に準ずる強力な物になるのは必然かもしれません。

 

 

「64式手槍(拳銃)」を携行した状態です。

 

 

「64式拳銃」は、「ワルサーPPK」を参考に中国が独自に開発した小型拳銃です。

外見は「ワルサーPPK」に似ていますが、一回り小型で、特にグリップが短いのが特徴です。

 

 

「64式手槍 皮套(拳銃ホルスター)」です。

人民解放軍でも使われている装備品で、形状はオープンスタイルで拳銃のグリップ部分が露出する造りです。

 

 

構造的にも素早い取り出しを考慮した構造で、警察任務に適しています。

 

 

「64式拳銃」のトイガンや模擬銃は手に入らなかったので、東京マルイ製「ニュー銀ダンエアガン・ポリスピストルSS」で代用しています。

 

 

もともとコンパクトな「ワルサーPPK」をさらに小型化したような「64式拳銃」のホルスターには、かなりキツいですが、一応収納することはできました。

 

 

「92式手槍(拳銃)」を携行した状態です。

 

 

「92式手槍 皮套(拳銃ホルスター)」と、予備弾倉を2本収納できる「弾倉套(マガジンポーチ)」を装備ベルトに通して装着しています。

 

 

ホルスターは人民解放軍と人民武警ともに同じ物を使用しています。

 

 

「92式拳銃ホルスター」は、「54式拳銃ホルスター」の正統発展型と言える、オーソドックスな軍用革製ホルスターです。

 

 

「92式拳銃」の性能評価は高く、中国では人民解放軍や人民武警等で、既存の「54式拳銃(中国製トカレフTT-33)」を更新する形で配備がすすめられています。

 

 

画像の「92式拳銃」は、訓練用のプラ製模擬銃です。

 

 

「79式衝鋒槍(サブマシンガン)」を装備した状態です。

 

 

射撃訓練や出動時を想定して、マガジンポーチに加えて雑嚢と水筒を携行しています。

 

 

「79式サブマシンガン」は1980年代半ばに配備が開始されて以来、命中精度と信頼性の高さから現在に至るまで使用が続けられている傑作です。

画像のモデルガンは訓練用のゴム製模擬銃です。

 

 

当初は人民解放軍の特殊部隊向けに支給されていたようですが、諸外国の警察の例に漏れず、威力が高過ぎず火力を保持できるサブマシンガンは、人民武警でも多用されています。

 

 

AKに倣ったデザインの本銃は、コンパクトで扱いやすく、アイアンサイトの出来も好印象です。

 

 

ヘルメットは「GK-80A」を被っています。

現在は人民解放軍と同じケブラー樹脂製ヘルメットの使用が目立つようです。

 

 

模擬銃での執銃操作も面白いですが、やはりBB弾が撃てるほうが楽しいので、出来る事なら電動ガンで欲しいところです。

 

 

「NR08サブマシンガン」を装備した状態です。

 

 

「NR08サブマシンガン」は、中国の銃器メーカーである「中国北方工業公司(ノリンコ)」が製造している「H&K MP5」のコピー品です。

 

 

開発の背景には従来の「79式サブマシンガン」の欠点である装弾数の少なさ(20発)、製造コストや設計が旧式化したことへの対策があったようです。

 

 

世界的傑作銃のコピー品なので、当然扱いやすく、トイガンもMP-5系で代用できるので着装派にはありがたいです。

 

 

画像で使用しているのは東京マルイ製電動ガンの「MP-5HC」、ハイサイクルモデルで撃って楽しくサバイバルゲームでも実用的なトイガンです。

 

 

「NR08」専用の装備品は確認できなかった為、マガジンの収納にはサイズ的に流用できる「85式衝鋒槍 弾倉袋(チェストリグ)」を使用しています。

予備マガジンを4本携行でき、実用性も高いです。

 

 

「81-1式自動歩槍(自動小銃)」を装備した状態です。

人民武警では、軍用自動小銃も普通に使用されています。

 

 

「81式小銃」は2000年代初頭には既に旧式装備でしたが、生産数が多く弾薬の供給も安定しているようで、現在でも二線級装備として使用されています。

 

 

画像は人民武警の射撃訓練でよく見られる訓練方法で、銃身先端に水筒やレンガを紐で吊るし、長時間照準姿勢を維持する様子です。

 

 

「81-1式小銃」は木製ストックに代わり折り畳みストックを装備したバリエーションモデルです。

画像の銃はゴム製の訓練用模擬銃です。

 

 

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