中国人民解放軍のガスマスクバッグです。
以前紹介した、「65式防毒面具袋」のバージョン違いになります。
ガスマスクを収納した状態のバッグの正面形です。
蓋を閉じるのに従来の物は独特な形状のボタンだったところが、新型ではベルクロに変更されています。
ガスマスクを収納した状態のバッグの背面形です。
旧型ではベルトループが縫い付けてありましたが、新型では廃止されています。
蓋は二か所のベルクロで閉じられます。
ビリビリ引き剥がせばすぐに中身が取り出せるので、旧型よりも使いやすいです。
中身の様子です。
ガスマスクは多少の余裕をもって収まっています。
未使用品なので、ガスマスク本体はパッキングのまま未開封です。
バッグの中は袋状で、底に付属品を入れるポケットがあります。
ポケットの中には密閉された円筒缶が入れられます。(何が入っているのかは把握しておりません…)
空のガスマスクバッグの様子です。
空のバッグは単純な袋なので、雑嚢代わりに便利ポーチとしても使えそうです。
金具は従来の物と全く同じ仕様です。
全体に華奢な作りで、はじめから消耗品として割り切って作られているのが伺えます。
従来の物と比較してみます。
蓋を閉じるのにベルクロを採用した他には、基本的な構造・寸法は変更ありません。
背面を見ると、旧型にあったベルトループは廃止されています。
これは、実際の運用の経験から不要と判断されたものと推測出来ます。
肩掛けストラップの金具は、形状・表面仕上げとも変更はありません。
ベルクロ蓋への変更の効果は大きく、素早い取り出しに適しています。
こういった小さな改良の積み重ねが見える辺り、中国の学ぶ姿勢は見習うべき点だと思います。