自衛隊装備、特に人気の高い陸上自衛隊の現用迷彩装備については、現実に存在する公的機関の制服という事もあり、心理的にも法的にも階級章や各種徽章の装着が憚られる風潮があります。
しかし、折角調達した迷彩服、米軍のようにパッチを着けてホルホルしたいではないか!
という事で、私の自衛隊趣味のルーツ、東宝特撮映画に登場する超兵器をネタ元に、妄想の翼を広げまくってみました。
まず、思いつくままに落書き帳にイメージを書いていきます。
私の場合、適当なイラストで想像を膨らませていくやり方が多いです。
ひとしきり落書きをして、じっくり妄想を膨らませていきます。
東宝特撮作品内に登場した組織の、実際の設定に忠実に従うなら、「特生自衛隊」を再現するのが正解なのですが、はなはだ個人的な嗜好で、既存の自衛隊組織内に怪獣対策科を設けるという設定を捏造してみました。
呼称は、「生特科(生物特科)」とか、「高射特科メーサー中隊」とか、色々考えてみたのですが、最終的には「特生科(特殊生物科)」で行く事にしました。
名札は個人刺繍で上手に作る自信も根気もありませんので、ネット通販の自衛隊スタイル名札刺繍を注文しました。
「メーサー中隊」とか、「特車88」とか、さぞかしワケワカメな注文と思われたことでしょう…w
元来が熱しやすく冷めやすい性質なので、モチベーションが維持できるうちに一気に製作してみました。
モノ自体は、裾上げ後のファティーグの切れっ端や裁縫箱のナイロン糸などを使い製作しました。
安上がりどころか、金はかかっていません。(手間はやたらとかかりましたけど)
さすがに専門家の手による品物、出来がよくってサイコーです!
OD作業服も迷彩3型も、名札と徽章で見違えるように“自衛隊らしさ”が演出できました。
惜しむらくは、元ネタが通じそうな人があまりに少ない事、完全に自己満足ですね。
89式小銃にも、設定にあわせて部隊番号を記入しました。
近所の文房具店で唯一入手できたホワイト油性マーカーを使いましたが、予想以上に書き難く(隠ぺい力が弱すぎ)苦労しました。
記入後に模型塗料を使えば良かったと思いつくも時既に遅し、若干後悔しています。
でっち上げ編で使用した写真は、模型メーカーの「アオシマ」から発売された、「66式メーサー殺獣光線車」です。
先にディスプレイモデルが発売され、まもなくリモコン走行版も登場しました。
スケールは1/48で、スケール相応の存在感があります。
リモコンによる走行のほか、砲身の上下動に加え、メーサー照射を再現した点滅も可能です。
伊福部音楽を口ずさみながらリモコンを手にすれば、気分はもう怪獣映画!
実在する自衛隊装備と、架空の部隊マーキングとの組み合わせ、これもひとつのミリタリーの楽しみ方ですよね。
今回の刺繍、行き当たりばったりでチャレンジしてみましたが、かなり満足のいく結果となりました。
これに味を占めて、今度はアニメ系のミリネタに挑戦してみようかな…。