陸上自衛隊でかつて採用されていた「旧型飯盒」です。
画像の物は実物中古放出品です。
外見は現在「兵式飯ごう」等の名称で販売されている民生品や、日本陸軍の「ロ号飯盒」に酷似しています。
特徴的なのは取っ手の部分がスライド可動式になっている点で、「蛸足背嚢」に縛着する際や「73式背嚢」のポケットに収納する際に邪魔にならないように引っ込める事が出来ます。
飯盒本体は緩く湾曲した形状です。
側面から見た状態です。
針金製の取っ手の基部の状態が良く分ると思います。
飯盒の裏側には飯盒炊爨時の水位の目安になる目盛りが打刻してあります。
飯盒を上から見た所です。
蓋のふちの部分に段差があるのがわかります。
一番上の蓋はOD塗装されています。
蓋を外すと中蓋があります。
中蓋を外すと飯盒内部が見えます。
全て展開した状態です。
喫食時には、飯盒本体と、中蓋、上蓋の3つを食器として用います。
上蓋を食器として使う際の状態です。
中蓋は一回り小さい食器として使えます。
中蓋側面には自衛隊の官品を示す桜にQマーク等の刻印が確認できます。
飯盒内側には擦り傷等ありますが、比較的綺麗な状態です。
飯盒は蓋のかぶさる部分は塗装されていません。
塗装は厚ぼったく見え、もしかすると刷毛塗りかもしれません。
旧型背嚢の時代には、正面の革通し(金具)に板紐を通して、側面からも板紐を回し、十文字に紐で縛着していました。
自宅で保管する際には、取っ手を上側にして引っ込めてあります。
実際に食器として使うことはありませんが、背嚢付属品としては外せない装備品です。
また、日本陸軍装備の代用品としても重宝する一品です。
【商品情報】
「オオイ金属 兵式 飯ごう 4合炊 オリーブグリーン」…民生品ですが、ワイヤーハンドルの取り付け基部を除き、ほぼ同型で色も国防色に近いです。