中国人民解放軍 訓練用プラ・ヘルメット (実物)

中国本土で販売されている、プラ製ヘルメットです。

 

 

軍や武警の訓練用品かと思いましたが、詳細は不明です。

 

 

一般に見られる安全ヘルメットに類似した構造なので、民間作業用かなとも思われます。

 

 

このヘルメットは、中国の通販マーケットサイト「タオバオ」で輸入購入した物です。

 

 

「タオバオ」は、日本における「楽天市場」や「Amazon」に相当する通販サイトです。

 

 

本当は、「GK-80Aタイプ・プラ製ヘルメット」を注文したのですが、なぜか「QGF-02タイプ」が届き、連絡はしたのですが「返品不可、モノは届いたのだから細かいことは気にするな」というハナシになり、中国・・・「そういうとこやぞ」と思いましたが、色々と勉強になりました。

 

 

帽体の形状は米軍のPASGTヘルメットの模倣のようです。

 

 

内装は、米軍とも人民解放軍とも異なる独自のデザインです。

 

 

内装の天頂部に、大きく「中国人民解放軍」とプリントされています。

 

 

民生品として流通している点や、商品説明の様子から、もしかすると民兵向けの自費購入を狙った商品かもしれません。

 

 

ヘルメット前方のフチ部分です。

 

 

ヘルメット後方のフチ部分です。

ヘルメット本体はプラスチック製ですが、かなり厚みがあり、非常に頑丈に出来ています。

 

 

ヘルメット前方の内装の様子です。

 

 

ヘルメット側面の内装の様子です。

 

 

ヘルメット後方の内装の様子です。

工事用安全ヘルメットのような樹脂製のサイズ調節機構が組み込まれています。

 

 

内装の鉢巻き部分は、輪っか状のスポンジを吸湿性の高い綿布でくるんだ構造で、クッション性が高く被り心地は良好です。

 

 

ヘルメット内側に、検品シールが貼り付けてありました。

 

 

顎紐はナイロン製で、ハンモック状に配置されています。

 

 

顎紐はチンカップとワンタッチ式バックルが設けてあります。

 

 

軍正規品とは全く異なる構造ですが、フィット感は上々です。

 

 

ただし、バックルの位置の問題で、右利きの射手にとっては銃を構えた際にバックルが干渉するのが地味に不便です。

このあたりの設計も、軍用を想定していないのではないか、という推測の理由のひとつでもあります。

 

 

ヘルメットを被った様子です。

米軍ヘルメットに似ている点と異なる点の混在しているところがなかなか興味深いです。

 

 

ヘルメットに付属していた「ウッドランド迷彩ヘルメット・カバー」を装着した状態です。

 

 

このヘルメット・カバーは裁断は人民解放軍正規品に準ずる物ですが、素材は薄手のリップ・ストップ生地で作られています。

 

 

また、軍用では金属製のフックで引っ掻けて固定する構造ですが、このカバーは内蔵ゴムで固定する作りです。

 

 

迷彩自体は、人民解放軍で1990年代から使われていた87式迷彩服のリーフ迷彩柄に近いと言えば近いのですが、色味やパターンは異なり、あくまで米軍迷彩服のコピー品と思われます。

 

 

こちらは人民解放軍陸軍の夏期装備である「林地迷彩」のヘルメット・カバーを装着した状態です。

 

 

ヘルメット・カバーは「QGF-02」用の軍用実物ですが、うまい具合に装着出来ました。

 

 

装備考証に徹底的にこだわらなければ、外観はかなり良い雰囲気ですね。

 

 

こちらは人民解放軍陸軍の冬期装備である「荒漠迷彩」のヘルメット・カバーを装着した状態です。

 

 

見た目の印象は悪くないので、サバゲー用米軍ヘルメットと比べれば、作りの丈夫さと顎紐の出来が良いので実用には向いているように感じます。

 

 

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