フランス陸軍の「F1水筒」です。
フランス軍の戦後制式水筒は基本形状はほぼ変更されていないようで、外見上の識別点は主に水筒カバーの色味や素材の違いにあります。
水筒の形状は米軍の水筒を参考にしつつ、フランス軍独自のデザインで纏められています。
水筒カバーにはピストルベルトへの取り付け用に、ワイヤーフックとベルトループの2種類のストラップが設けてあります。
このデザインアレンジは、陸上自衛隊の旧型水筒を彷彿とさせます。
水筒カバーの留めボタンは4箇所あります。
他国の水筒には見られない特徴ですね。
水筒カバーの形状自体は、米軍スタイルで良く見慣れた物です。
水筒カバーの内側にはパイルが貼られているのも、米軍水筒と同様の作りです。
水筒カバーにはタグが付いており、「1993年製」の表記が確認出来ます。
水筒本体の形状です。
素材はアルミのようで、使い込まれた中古品らしく全体に擦り傷が見られます。
水筒にはカップが付属しています。
水筒キャップはプラ製です。
米軍水筒を彷彿とさせる、脱落防止用の鎖が付いています。
キャップの内側には、ゴム製パッキンが貼り付けてあり、水が漏れないように出来ています。
ゴムは経年劣化で表面が溶けてしまっている為、実用はしないほうが良さそうです。
水筒の飲み口は、諸外国の水筒と比べても特に広く大きいので使いやすそうです。
この個体は中古品でパッキンが溶けてくっついてしまっています。
水筒本体の底部には、なんらかの刻印が見られます。
中古放出品の為、だいぶ使用感があります。
水筒カップの形状は米軍の物と良く似ています。
水筒本体の形状に合わせてある為、米軍の台形の物よりも長方形に近い印象です。
取っ手はワイヤータイプで、使い勝手は悪くない印象です。
カップの側面には、過去の使用者による文字の書き込みが見られます。
こういうところが、中古品ならではの面白さですね。
水筒カップの底部には、製造工場もしくは軍を表す紋章の刻印が見られます。
水筒カバー単体の形状です。
ワイヤーフックを使用した取り付け状況です。
これが基本形と思われますが、私はサバイバルゲーム中にフックが片方外れた事があり、少々不安に感じる装着方法です。
ベルトループを使用した取り付け状況です。
こちらのほうが着装時には安定します。
反面、ピストルベルトから水筒を取り外したい時は、全ての装具を外さなければならないのがネックです。
【商品紹介】
「Roloiki 3ピース調理器具セット」…民間のキャンプ用品ですが、形状フランス軍類似品です。厳密には水筒キャップ等に違いがありますが、実物カバーと組み合わせる等、使い工夫ができると思います。