中国人民解放軍の荒漠迷彩装備です。
「荒漠迷彩」は陸軍の冬季迷彩柄で、「07式冬季作訓服」や「07式防寒靴」に用いられています。
装備品は「06式通用単兵携行具」を着用しています。
携行している銃は「97式自動歩槍(自動小銃)」です。
正しくは「95式自動歩槍」を装備すべきですが、トイガン化されていないため電動ガンで発売されている「97式」で代用しています。(「97式」は「95式」の使用弾薬を5.8㎜から5.56㎜に変更した海外輸出モデルです)
ヘルメットは現用の「QGF-03」ケブラー繊維ヘルメットです。
ヘルメット・カバーは服に合わせて荒漠迷彩柄を装着しています。
確認出来る着用例では、携行具の迷彩柄は夏季用「林地迷彩」の物をそのまま使用している事が大半で、迷彩柄が合っていないのが普通です。
ただし、常に荒漠迷彩を着用する寒冷地の部隊では、荒漠迷彩柄の携行具を部隊単位で発注して配備している例もあります。
荒漠迷彩服は、他の各種迷彩服と違い生地の質感が異なります。
冬季用の為か、若干厚手の布地で米軍迷彩服に近く、自衛隊迷彩服よりは柔らかめ、という感触で着心地は良好です。
人民解放軍の「軍官(将校)」の装備例です。
軽装時に見られる着装例で、拳銃ホルスターと水筒のみ身に着けています。
「07式冬季作訓帽」を着用しています。
帽子には軍官・士兵の区別は無く、全く同じ物を着用します。
軍官の階級は「上尉」です。(日本軍呼称で「大尉」に相当します)
足回りは、軽作業や訓練で見られる「99式作訓靴(訓練靴)」を履いています。
腰には「92式手槍皮套(拳銃ホルスター)」を提げています。
「54式手槍(中国製トカレフTT-33)」以来の革製ホルスターで、負い革でたすき掛けするタイプです。
ナイロン製のレッグホルスター等と違い、昔ながらの脱落防止・保護機能を重視した、しっかりした作りです。
92式拳銃はトイガン化されていない為、サイズの近い「M8000クーガーG」で代用しています。
陸軍辺防部隊の装備例です。
軍隊では、服制・徽章の更新は全軍一斉におこなわれる物ですが、装身具については支給が追いつかず、辺境地域の部隊では一世代前の装備品が継続使用されている例が少なくありません。
被っているのは旧式の「GK-80A」スチールヘルメットです。
大して費用が掛からない為か、服と同じ柄の迷彩ヘルメット・カバーが使われている例が多く見られます。
銃器は2010年代ともなると、「95式自動歩槍」が行き渡っています。
確認出来る情報によると、現在「81式自動歩槍」装備部隊には「03式自動歩槍」が更新配備されているようです。
また、現在においても「81式自動歩槍」を装備・運用している地方部隊も少なくないようです。
新旧装備がまぜこぜになった姿も、広大な国土と膨大な兵力を擁する中国ならではの魅力を感じます。