通称“曹長刀” ~ 日本陸軍 九五式軍刀 (PKミリタリア製・モデル品)

長らく将校用の九八式軍刀レプリカを”私物軍刀”とこじつけて佩用しておりましたが、このたび、遂に正式の下士官刀レプリカが発売され、早速入手致しました。

下士官用の官給品である「九五式軍刀」、複製品はPKミリタリアが輸入した物のようですが、私は中田商店で購入しました。

 

 

私の記憶の限りでは、初のレプリカ化ではないかと思います。

陸軍将校向けの「九八式軍刀」は、美術刀扱いで現在でも実物が流通していますが、下士官刀は兵器扱いとされた為、現存数が少ない上、銃剣と同じく刀身を切断しなければ所有できない為、模造刀の発売は非常にありがたいです。

 

 

官給品である下士官刀の刀緒は革製で、房の部分は、円筒状に縫い合わせてあり、提灯の様に見えます。

 

 

刀緒をつけるとぐっと軍刀らしさが増しますね。

 

 

購入時点では本体のみ販売でしたので、刀緒は別ルートで入手したのですが、素材のせいもあるのでしょうか、7,000円くらいしたと思います。(こういう装飾品って、結構値が張る物なんですね~)

 

 

柄は、金属の一体成型品です。

塗装でそれらしく表現してありますが、これが割りと大雑把な塗り分けで、いささか安っぽく感じられます。

入手当初、初見でガッカリしましたが、実物もこんな物です。

忠実に再現したらチープになってしまったんですね~。

 

 

日本刀と比較すると細部がだいぶ異なる軍刀ですが、吊環とならんで外見上の相違となっているのが、駐爪の存在です。

 

 

激しい動きを繰り返しても刀身が鞘から抜け落ちないように、ロックする金具が付いています。

 

 

また、刀身と柄はネジ止めとなっています。日本刀の場合、刀身と柄は目釘とよばれる木製の円柱を差し込んで固定してある為、酷使すると目釘が折れて刀身が抜け落ちてしまう事があるのですが、下士官刀ではまず心配ありません。

これも、明治以来の戦訓を取り入れた結果と言えましょう。

 

 

刀身は真鍮製でメッキ処理仕上げです。

 

 

写真では目立ちませんが、実物は鞘に収納する際に手作業で擦り合わせていったらしく、かなり傷だらけです。

 

 

美観という点ではマイナスですが、めったに抜刀しないのでキニシナイ。

 

 

実際に腰に下げてみると、全長の短さが気になります。

 

 

以前紹介した将校用の九八式軍刀に比べると明らかに短く、日本刀の脇差と同じくらいの長さです。

 

 

将校の記念写真に見られるような、鞘を地面に立てて両手で柄を握るポーズは無理そうです。(実際、試してみたけど無理でした)

 

 

その為、外観の造りも含めて見栄えが良いのは断然、九八式軍刀と言えそうです。

 

 

「敵歩兵を確認、攻撃準備…。」

 

 

「突撃にぃーッ、前へー !! 」

九八式軍刀の方が美観に優れていますが、鞘はもとより、柄までも金属の一体成型で、仕上げもラッカー塗装という下士官刀の豪快さは、実用兵器ならではの凄みを感じますし、全長が短い分、九八式軍刀のように、鞘が足に絡まるような事も少なく、使い勝手では勝っていますね。

この点は、実戦(サバゲー)で使ってみて初めて実感できた、下士官刀の長所です。

 

 

サバイバルゲームに関する限り、戦力どころか単なるデッドウェイトにしかなりませんが、腰に下げると何だか身が引き締まった気分になります。

といっても私、この装備の時は拳銃しか使わない為、勝てた試しがありません。(自己満足乙!)

 

 

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