今回紹介するのは「九九式短小銃モデルガン・実物銃床付」です。
このモデルガンは、かつて中田商店が販売していた物で、実物銃床にタナカのモデルガンの部品を組み合わせた物です。
私が購入した個体は、銃床上部に亀裂が入っていますが、その分処分価格で安くなっていました。
購入当時の価格は失念致しましたが、同じく実物レストア品の九○式鉄帽、もしくは銃身切断品の三十年式銃剣がおまけで付いてくる、ものすごくお買い得感のある商品でした。
実物銃床は使い込まれており、キズだらけですが、かえって迫力があります。やはり実物の風格は一味違います。
中田商店の実物銃床は、自衛隊からの払い下げ品らしいです。
銃口周りは九九式独特の形状がよく再現されています。
ガード付きのフロントサイトとモノポッドが魅力です。
金属製モデルガンだけあって、機関部周りのメカニカルな質感は格別です。
卵型のストレートボルトハンドルが日本軍らしさを感じさせます。
ただ年代物のモデルガンで、なおかつ各部が亜鉛ダイキャスト製なので、経年劣化が心配です。
日本軍の小銃に共通した特徴として、薬室底部フタのボタンを解除する事で、容易に薬室を開放することができます。
撃ちかけの状態でも、すぐに弾を取り出す事ができる、便利な構造です。(実際に弾を取り出している様子は、戦時中の東宝の映画「上海陸戦隊」で見ることができます。)
三八式から改良された点として、薬室底部蓋がヒンジで銃本体に連結されており、脱落防止の構造になっています。
薬室内は、本来なら弾倉バネが詰まっている所なのですが、本銃では初めから欠品している為、空っぽです。
リアサイトには対空用照準が付属しており、当然のごとく展開可能です。
実用性はともかく、イジって遊べる部分が多いのは嬉しいですね。
九九式短小銃はM1小銃や64式小銃のようなピープサイトで、精密射撃に向いています。
全長の長い歩兵銃だけあって、最近のアサルトライフルとは一線を画す照準風景です。
モデルガンなので発砲できないのが惜しまれる位です。
モデルガンなので、サバイバルゲームには投入のしようもありませんが、所有欲は充分すぎるほど満たせますし、写真撮影などでかなり重宝しております。(ゆくゆくは弾の出るトイガンも欲しい所です)
【商品情報】
「タナカ 旧日本軍 九九式短小銃 ブラック 鬼胡桃銃床仕様 バージョン2 18歳以上 ガスガン」…ボルト周りなどのBB弾発射機構に関わる部品以外は、同社のモデルガンをベースとしているため、大変リアルな外観・質感のトイガンです。
「日本陸軍 九九式短小銃 負い革 本革製 複製品」…茶革製の精巧複製品で、工廠の刻印入りです。