ミリタリー・カレー小話

☆今回は、インターネットで見つけた、軍隊とカレーにまつわる小話を紹介したいと思います。


以下、コピペ↓

『他に日中戦争期のある部隊では、「明日敵の籠る山岳陣地を強襲する。一つ美味いものを拵えてやってくれんか」との大隊長命令を受けた、娑婆で料理人だった輜重兵が発奮して美味いカレーを作った。

そしたら、「こんないい匂いのものを作っちゃあ、敵に『動きあり』と教える様なものだ!飯も十分炊いて大盛りにしてくれ!」と、叱責なのかよく分からない褒辞を貰ったそうだ。

『~その点補給がまだ順当だった、日中戦争期中支軍での「贅沢な逸話」に「手違いなのかカレー粉が続々届いた」ていうのがあったな。

最初はカレーライス、カレーすいとん、カレー味の煮付け等に応用して兵達にも好評だったが、何せ他の糧秣に較べカレー粉の量が圧倒的だった。

いつも汁はカレー風味、副食物もカレー味なのが延々と続く(前線近くで都市もなく、当時の中国農村部ではカレーが知られていないので物々交換も拒否された)と次第に兵もうんざり。

とうとう始末に困って中隊長だか大隊長級が「前線近くに到達しつつあり、匂いで接敵時に不利の恐れアリ」を理由に放棄を許可。

大量のカレー粉は手近の川に放り込まれた。

折しも下流域で活動中の別の部隊、川上から真っ赤な水が流れてくるので「上流では大激戦、屍山血河とはこの事だ」と戦々恐々としたそうな。』

☆一番最初のエピソードは、歴史系雑誌の歴史群像で本人のインタビュー記事を読んだことがあります。

正確には、カレーの匂いが敵に察知される事を理由に部下の手前叱責した上官が、後で当人を呼び出して、今後は気をつけてくれとフォローしてくれた、よく気の回るいい上官だったとの内容でした。

この話、その昔TV番組の「奇跡体験!アンビリバボー」で、名料理人の戦時中の逸話として再現ドラマ化された事もあります。

ただ、その内容が頭の固い上官に理不尽な叱責を受ける(しかも「オレにもカレーを寄こせ!」と要求する横暴な上官のオチ)という、実際の記述とは大幅に改変(改悪というべきか)された内容で、リアルタイムで番組を視聴していた当時、TV局の偏向ぶりに失望を覚えたものです。

二番目のエピソードのような逸話は、いくつか耳にした事があります。

南方の航空隊の基地に、やたら大量の鉄兜が山積みになっていたり、同じく南方の陸軍部隊への補給品が「塩鮭」で、到着時点で完全に腐敗しきった状態だったり。

日本軍も素っ頓狂な事してるなぁ、という感じですが、他国の軍隊でも似たり寄ったりな話はあるようで、映画「遠すぎた橋」では、弾薬・食料の補給を切望する、敵地に孤立したイギリス空挺部隊に空輸された補給コンテナを、隊員が嬉々として開封してみると、中には真っ赤な空挺ベレー帽がぎっしり…。なんてエピソードがあったりします。

ちょっとした笑い話ですが、当事者にとっては全然笑えない状況なのでしょうね。

 

 

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