アメリカ軍 LC-2 ピストルベルト (実物)

アメリカ陸軍の「LC-2 個人装備ベルト」「です。

ALICE装備のひとつとして開発・採用されたもので、ナイロン製の「M1967 装備ベルト」を改良・発展させた装備と言えます。

 

 

構造的にはスライドキーパーの使用を前提とした縦織りのベルトはそのままに、サイズ調節金具を変更してあります。

 

 

また、ベルト裏側にはタグが縫い付けられており、ベルトに直接インクでスタンプする方式よりも各種情報が消えにくくなっているのが地味にありがたいです。

 

 

サイズ調節は、従来のアイレットにフックを引っ掛ける方式から、ぎざぎざの付いた可動式金具をスライドさせ、任意の位置で噛みこませる方式に変更されました。

 

 

アイレット式よりも、サイズの微調整が可能になった分、便利になりました。

また、金具の変更により、ベルトの鳩目の数が3つから2つになった事も外見上の一大変化と言えそうです。

 

 

なお、サイズ調節金具はベルトの両端、合計2箇所設けてあります。

 

 

当初採用されたLC-1では連結金具が従来の金属製のものでしたが、LC-2ではプラスチック製バックルに改められました。

 

 

このバックルは凹凸を水平に押し込むとロックされ、反り部分に指をかけて強く引っ張るとかずれる、簡潔明瞭な使いやすい造りになっています。

 

 

ただ、力のかかる方向によってはバックルが割れる事があり、のちにバックルが破損しにくいワンタッチ型に変更されたLC-2Aタイプが新たに採用されました。

 

 


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