BOOKレビュー 「絵解き 戦国武士の合戦心得」

今回のBOOKレビューは、講談社刊、東郷隆・著による「絵解き 戦国武士の合戦心得」です。

この「戦国武士の合戦心得」は、大河ドラマや時代劇映画ではわからない真実の戦国武士の姿を知る事の出来る本です。

内容は大別して、「武器の解説」「合戦の作法」「戦場での目印」「首級と切腹」「女武者と船戦さ」と分かれており、それぞれの章がイラストつきで、要点を踏まえて分かり易く解説されており、非常に知識欲を満たしてくれる本だと感じました。

私は、この本の武器の解説を読んで、はじめて槍と矛の違いを知りました。(矛は柄に刃の部分を被せる、槍は刃を柄の中に差し込む)

また、切腹の作法では、江戸時代には仕方が10種類にも及んだ事、戦国時代までは、未練たらたらな風情を見せ付ける事が武士らしく美しいとされていた事(その未練の見せ方とは、自らの裂いた腹から腸を引き出して投げつけるという凄まじさ)が、イラストで解説されており、この章だけはなかなか精神的に来る物がありました・・・。

私が購入したのは、文庫化されたものですが、このように資料的価値の高い内容で、定価500円というのは、非常にお買い得だと感じました。

私は、古書店で105円で購入できたので、尚更いい買い物だと満足しています。

因みにイラスト担当は、上田信画伯であります。

 

 

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