中国人民解放軍で現在も二線級装備として運用されている「81式自動歩槍(自動小銃)」の付属品である「81式刺刀(銃剣)」のモデル品です。
中国本土で販売されている物で、プラスチック製の模造品です。
作りはプラモデル銃剣のような廉価品ですが、外見や寸法はよく再現されています。
グリップは実物と比べると角ばった造形で、色もニンジンのような明るい色です。(実物は焦茶色)
グリップを押さえるストラップはビニール製で、ドットボタンで固定出来ます。
鞘は実銃でもプラスチック製ですが、この模造品では質感も廉価な印象で、更にベルトループ部分も装備ベルトと同じビニール人造革製です。
銃剣の刀身は白い成形色の軟質樹脂製です。
質感はともかく、外見はまあまあ再現されているほうだと思います。
「81式自動歩槍」自体がトイガン化されていない現在、銃剣のモデル品が存在するだけでもありがたいですね。
刀身には血溝が彫られており、色は実物だと磨き上げたクロームシルバーです。
着剣装置は稼働しますが、実物と比べ溝が細い為、着剣は想定していないか、この溝に合うダミーモデルガンが有るのかもしれません。
鞘には銃剣の柄を抑えるストラップとベルトループが取り付けてあります。
別パーツのベルト部分は柔らかい素材で、カシメ留めされています。
実物だとあずき色ですが、モデル品では鞘と同じグリーンの成形色です。
「81式」採用当時の装備品「87式外腰帯(装備ベルト)」に装着してみます。
ベルトループはキツイながらも、素材の柔らかさを利用して通すことは出来ます。
銃剣を装備ベルトに装着した状態です。
ベルトループの幅は合っているので、吊るす事が出来ました。
現用のナイロン製「07式外腰帯」に通してみます。
見た感じ、幅はギリギリ合いそうです。
少々力ずくながらも、通すことは出来ました。
ただ、使っているうちに千切れそうな気配もあり、編みベルトとは合わせない方が良いようです。
一体成形でちょっとチープ過ぎたので、モールドに合わせて塗装してみました。
といっても着剣装置の部分だけですが、見た目はだいぶ良い感じになりました。
鞘のストラップは実物だとあずき色ですが、素材的に剥がれてしまうので塗装はしませんでした。
実物では鯉口付近に銀色の金具が嵌めてありますが、再現されていません。
着剣装置部分は実物は黒染めのようです。
今回はシンプルにつや消し黒で塗装しました。