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陸上自衛隊の64式小銃カバーです。
現在ではほぼ過去の産物と化していますが、1980年代には、小銃に被せて迷彩効果を高める小銃カバーがありました。
画像の物は旧迷彩柄のPX品です。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_02.jpg)
官品ではなく、あくまで私物扱いでしたが、実戦志向の空挺団や、小銃が汚れるのを防ぐ目的で普通科でも愛用者は少なくなかったようです。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_03.jpg)
画像は小銃先端部分です。
ジッパーで簡単に開放できるつくりです。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_04.jpg)
レシーバー周りです。
使用時にはここもまるっと広げる事が出来ます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_05.jpg)
ストック部分です。バットストックまで覆うつくりなので、装着すると肩当ては展開できなくなります。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_06.jpg)
スリングスイベル部分は露出するよう作られています。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_07.jpg)
小銃カバーをカバーとして使用する際には、マガジンは装着しません。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_08.jpg)
ストック側のスリングスイベルも使えるよう四角く穴があけてあります。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_09.jpg)
ストック上部を見た所です。
綺麗にカバーされています。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_10.jpg)
ジッパー部分は青緑色で、簡単に開け閉めできるので、マズルカバー無しでも銃身が汚れるのを防げます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/64式小銃カバー_11.jpg)
小銃カバーを展開した、射撃状態です。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_12.jpg)
レシーバー部分のカバーは折り返してボタン留めするため、この部分のみ裏地のOD単色が目立ちますね。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_13.jpg)
あらかじめ二脚を出しておけば、カバーの上からでも折りたためます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_14.jpg)
銃口付近のジッパーをあけたあとは、ドットボタンで側面に固定できます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_15.jpg)
小銃カバー展開時にはマガジンも装填できます。ボルト付近からリアサイトまで開放されるため、銃の操作に不便はありません。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_16.jpg)
小銃カバーにはセレクターを通す切り欠きがあり、カバーをつけたまま安全装置の操作も問題なく出来ます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_17.jpg)
小銃カバーのレシーバー付近のカバーはひっくり返して丸め、ドットボタンで留めてあります。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/09/64式小銃カバー_18.jpg)
銃口付近のジッパーの色が目立ちますね。
長年使われていただけあって、良く出来た装備品だと思います。
2型迷彩に更新される際にも、新迷彩柄の小銃カバーが販売されたようですが、そちらは殆ど普及しなかったようです。
その意味では「昭和」を代表する装備と言えそうです。