今回紹介するアイテムは、自衛隊で使用されていたM3グリースガン用マガジンポーチです。
便宜上マガジンポーチとしていますが、詳細は良くわかりません。
小銃擲弾を収納したり、車輛に備え付ける多用途ポーチのような気もします。
同時期の他の自衛隊装備と同様、形状は米軍の物を模倣しており、このポーチの場合は、朝鮮戦争の頃に米軍が使用していたM3グリースガン用マガジンポーチに似ています。(寸法はこちらの方が若干大きいようです)
ポーチ内部には、大雑把ながら間仕切りがあり、ある程度マガジンの振り分けが考慮されています。
この部分の造りも、コピー元の米軍ポーチとほぼ同様のデザインです。
タグスタンプから、昭和28年製ということが確認できます。
時期的に、まだ保安隊と呼ばれていた頃の装備品ですね。
蓋を開くと、内側にもスタンプが押してあります。
自衛隊装備では御馴染みの「桜にQ」マークが、既に使われていたんですね。
画像で確認できるように、たすきがけ用ストラップの縫い付けてあるポーチ側面にD型の金属リングが複数あります。
ポーチ上面の形状です。
ポーチの底には水抜き用の鳩目穴が設けてあります。
【商品紹介】
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「自衛隊1982―ユニフォーム・個人装備 (1981年)」…昭和自衛隊の個人装備の参考資料になります。