中国人民解放軍 97式作戦靴 (実物)

中国人民解放軍の「97式作戦靴(戦闘靴)」です。

人民解放軍では建軍以来、ゴム底・幌布製の「解放靴」が長らく軍靴として愛用されており、一部に厳冬期向けの綿入り防寒靴や、旧日本軍の物に酷似した裏革製編上靴の支給もありましたが、1980年代以降の軍装備の近代化においても、軍靴に関しては「解放靴」が使われ続けていました。

 

 

その間、様々な試作戦闘靴は試験運用されていたようですが、1997年に香港の中国返還に伴い同地に駐屯する「駐港部隊」に制式に配備されたのがこの「97式作戦靴」です。

この靴の制式化をもって、人民解放軍もようやく世界標準に伍する「コンバットブーツ」を配備する事になりました。

 

 

外見は、米軍のジャングルブーツに良く似ており、大いに参考にした物と推測されます。

 

 

非常にアメリカナイズドされた印象ですが今一歩垢抜けない印象なのが、ひと昔前の人民解放軍らしくて面白いです。

 

 

主な素材は牛革製で、胴部分は迷彩柄の幌布製です。

くるぶしにかけて斜めに補強のあて布がされている点も、ジャングルブーツを彷彿とさせます。

 

 

靴紐の鳩目は9個あります。

 

 

裁断もアメリカ風で、従来の人民解放軍装備とはかなり印象が異なります。

 

 

かかと部分は、ベロの部分まで牛革製です。

 

 

靴の履き口はナイロンで補強されており、全体に強度を確保する為の工夫が見られます。

 

 

靴の内側には、タグ・スタンプが押印してあります。

 

 

つま先は独特のエッジの立った形状で硬く成形されており、耐久性も充分です。

この角ばった形状は、現在普及している「07式作戦靴」にも受け継がれる人民解放軍の軍靴の特徴となっています。

 

 

真上から見た形状です。

 

 

迷彩柄は、特に迷彩服に合わせた物では無く、独自にデザインされた柄になっています。

 

 

靴の内部底部分は、ゴム底の上に革が敷かれています。

私は実用時には、中敷を入れて使っています。

 

 

靴底は硬いゴム製で、充分な厚みとグリップ力の高いデザインです。

ゴム底ズック製の解放靴とは雲泥の差で、非常に安心感があります。

 

 

私の入手した物は、箱入りの新品でした。

 

 

サイズは25㎝です。

 

 

新品の革靴の匂いに、履くのが勿体無い気分になります。

 

 

「97式」は実際に運用されると問題点も指摘されたようで、のちに改良型の「03式作戦靴」に更新され、更にそのマイナーチェンジ版である「07式作戦靴」が現在の解放軍の主力戦闘靴として広く配備されている状況です。

 

 

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