中国人民解放軍で1980年代に広く普及した「GK-80スチール・ヘルメット」は、新型のケブラー繊維ヘルメット「QGF-02」や「QGF-03」に更新された後も、優先度の低い二線級部隊で現役で使用されています。
長期にわたり運用されている為、使用時期や組織によって多くの専用ヘルメット・カバーが作られています。
今回は、それらのヘルメット・カバーで所有している物を画像紹介したいと思います。
画像のものは「87式迷彩服」と合わせて使用する「密林迷彩柄ヘルメット・カバー」です。
裁断は6枚はぎで、内蔵ゴムのテンションでヘルメットに縛着します。
「87式迷彩服」用のヘルメット・カバーはいくつか種類があるようですが、私の所有している物は擬装用スリットや帽章の無い、もっともシンプルな形状の物です。
うまくサイズが合ったようで、シワも目立たず綺麗に装着出来ました。
こちらは人民解放軍初の制式配備された迷彩服である「81式双面偽装衣」とセットで支給された物です。
この迷彩ヘルメット・カバーはリバーシブル式になっていて、表面が緑地用、裏面が荒地用の迷彩柄です。(画像は表面)
こちらは裏面の荒地用迷彩です。
後の物と比べると凝った作りで、草木を差し込む為の偽装用ループが全周に渡って縫い付けられています。
迷彩パターンは世界的に普及している「フロッグスキン」「ダックハンター」と呼ばれる迷彩柄の模倣ですね。
こちらは現用の「07式作戦服」用ヘルメット・カバーです。
画像は、陸軍の夏期迷彩服である「林地迷彩」柄の物です。
GK-80ヘルメットと現用迷彩カバーの組み合わせは、陸軍の辺防部隊や海軍陸戦隊で使用例が見られます
こちらは陸軍の冬期迷彩服である「荒漠迷彩」柄の物になります。
私の所有している個体は、夏用・冬用いずれも帽徽の付いたタイプです。
こちらは割りと珍しい人民武警用の迷彩ヘルメット・カバーです。
人民武警では人民解放軍と異なる独自のピクセル迷彩柄を使用しており、このカバーも同じ生地で作られています。
ヘルメット・カバーには帽徽が縫い付けてあります。