軍装ゲーマーの頼れる相棒 ~ コルト M1911A1 (東京マルイ製・ガスブローバック)

東京マルイ製ガスブローバックハンドガンの「コルトM1911A」です。

ガバメントシリーズの中でも一番シンプルで無骨なミリタリーモデルで、2006年に発売されて以来、現在でも安定した性能と手頃な価格で人気のモデルです。

 

 

東京マルイのブローバックガスガンは他社製品と比べて実射性能が優れている印象がありますが、中でもミリタリーガバメントでサバイバルゲームでストレス無く使える性能の物となると、東京マルイ製一択だと思います。

 

 

比較的シンプルでスマートな外観なので、ホールドオープン状態だとメカニカルな印象で格好良いです。

 

 

かれこれ100年以上昔の設計ですが、天才銃設計家ブローニングのデザインは実に機能的かつ優美で魅力的です。

 

 

ホールドオープン時にのぞく光景はブローバックガスガンでお馴染みのものですね。

 

 

マガジンはシングルカラムなので、現代オートピストルと比べるとかなり薄型です。

 

 

実銃では45口径11.4㎜拳銃弾を7発装填出来ますが、東京マルイ製品はダブルカラム式にする事で、6㎜BB弾を26発装填でき、実に4倍近い装弾数を誇ります。

この火力はサバイバルゲームではかなり頼りになります。

 

 

他社から発売されている第二次世界大戦型ハンドガンである「ワルサー P38」や「トカレフ TT33」のブローバックガスガンの装弾数が軒並み10~15発程度である事を考えると、サバイバルゲーム向け実用品としての性能を重視した設計が伺えます。

 

 

外見を損ねない為か、HOP調整にはスライドとフレームを分解する必要があります。

まずマガジンを抜き出して…。

 

 

スライドストップを画像の切り欠きの位置にあわせます。

 

 

これでスライドストップを抜き取る事が出来ます。

 

 

あとはスライドを前方に抜き出せば通常分解完了です。

 

 

HOP調整ダイヤルはスライド側にあり、コレを微調整して分解・組み立てを繰り返し、最良の弾道にあわせるわけです。

少々面倒ではありますが、しっかり調整しておけば、安心してゲームに投入できるというもの。

 

 

フレームはブローニング系列らしく、薄めで突起物の少ないスマートな形状です。

 

 

軍用銃らしく、グリップ底部にはピストル・ランヤード取り付け用リングがあります。

 

 

フレーム真後ろから見た様子です。

 

 

グリップは焦茶色の樹脂製です。

一見すると勘違いしがちですが実物のミリタリーモデルも極初期を除いて樹脂製なので、よく再現されています。(“A1”の付かない“M1911”は木製グリップです)

また、フレーム後方のスライドする出っ張りは、握りこむことで解除されるグリップセフティで、実銃と同じく実際に機能します。

 

 

正面から見るとバレル付近の立体感が格好良いです。

 

 

バレルブッシング周りのデザインはコルト・ブローニング系列に共通の洗練されたデザインです。

インナーバレルは真鍮製です。

 

 

実際に照準するとこんな感じです。

 

 

ハンマー、マニュアルセフティ周辺の様子です。

 

 

ハンマーを起こした状態です。

 

 

ハンマーを起こした状態にすると、セフティを掛ける事が出来ます。

シンプルでわかりやすい構造です。

 

 

また、トリガーを半分引いた状態でゆっくりハンマーを戻す事でハーフ・コック状態にする事もできます。

実用上、サバイバルゲームで使う事はまずありませんが、こういうところが再現されていると、モデルガン的楽しみが増えて嬉しいポイントです。

 

 

セフティ反対側のフレームはこんな感じです。

グリップ横の刻印も再現されています。

 

 

コルトM1911専用の「M1916ホルスター」と「M1956ピストル・マガジンポケット」を「M1956装備ベルト」に装着した状態です。

M1916ホルスターは当初は茶革製でしたが、M1956装備が採用された頃から黒色に変更されました。(既存品も黒く染め直されたと聞きます)

 

 

M1956ピストル・マガジンポケットの外観は第二次世界大戦中盤に採用された「M1923ピストル・マガジンポケット」とほぼ変わりませんが、装着方法がダブルフック(ワイヤー型フック金具)からスライドキーパー(いわゆる“ALICEキーパー”)に変更されています。

 

 

M1956ピストル・マガジンポケットにはマガジン2本が収納できますが、ブローバックガスガンの場合、マガジンリップが突出している為、実物より全長が長く、フラップを閉じる事が出来ません。

 

 

そこで、実用性を優先し、布を継ぎはぎしてフラップを伸ばし、閉じられるように改造しました。

 

 

やっつけ仕事ですが、実用上は問題なく使えるのでまあ良いかな、と思っています。

 

 

改造に当たっては縫製は一切行わず、余り物の綿布と「セメダインX」による接着という荒業で乗り切りました。

 

 

1980年代半ばに後継の「M9(ベレッタ M92F)」が採用されるまではM1911A1がアメリカ軍の制式拳銃であり続けたため、ALICE装備とM1916ホルスターの新旧装備混ぜこぜの組み合わせも普通にありました。

 

 

こちらはM9用のマガジンポーチですが、大きさに余裕がある為、M1911A1のマガジンも綺麗に収納できます。

 

 

実際の使用例はあまり見かけた事がありませんが、官給品のピストル・ランヤードもあります。

M1956装備と同時期に採用されたモデルで、ODナイロン紐と硬い厚手のビニールパイプで作られています。

 

 

M1916ホルスターと組み合わせる場合は、ダブルフックにランヤードの端末を引っ掛けるように装着していたようです。

 

 

私の場合、軍装に合わせて購入する銃を選択することが殆どの為、外観はともかく実射性能に劣る銃の様子を見ながら騙し騙し使う事が少なくないのですが、こと米軍装備に関しては、東京マルイのミリタリー・ガバメントのお陰でストレス無く戦えるのが有り難いです。

 

 

画像は1950年代後半からベトナム戦争初期のアメリカ陸軍歩兵装備です。

ミリタリー・ガバメントは長い間運用されたので様々な時代の米軍装備に合わせる事が出来ます。

実射性能とトイガンとしての再現度を両立しながら価格も手頃なので、コストパフォーマンスは抜群に良いと思います。

 

 

大昔、実用的なブローバックガスガンとしては最初にリリースされた「MGC製ミリタリー・ガバメント」をわくわくしながら購入した学生時代を思い出すと、性能の違いに隔世の感があります。

 

 

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