ベトナム人民軍陸軍の2000年代における訓練・演習時の装備例です。
着用しているのは2003年採用の「K03軍服」です。
画像では入手出来なかった為、若干手を加え2016年に更新されたマイナーチェンジ版の「K16軍服」にて代用しています。
ヘッドギアは、通常勤務も野戦もこれ1個、と言うくらい愛用されている「ムゥ・コーイ(サンヘルメット)」です。
2007年にリーフ迷彩に似た「K07迷彩服」が採用されるまで、ベトナム人民軍ではベトナム戦争以来のオリーブグリーン単色の作業服が戦闘服として使用されていました。
ベトナム人民軍の歩兵装備は基本的に軽装で、資料映像でもチェストリグの着用と、塹壕や天幕設営用に携帯ショベルを背負う程度で、水筒も携帯していない事が殆どです。
携行しているのは中国製AK-47である「56式自動歩槍」です。
ベトナム戦争当時に供与された物が現在でも運用されています。
厳密にはベトナム国内で国産化された「K56小銃」や、第三国を通じて追加購入された個体も含みます。
ベトナム人民軍陸軍の立射姿勢です。
「K16軍服」は、「K03軍服」に比べて若干青みを増したグリーンに染色されています。
「K03」の色味は、着帽している「ムゥ・コーイ」と同じと思われます。
映像資料で確認すると、射撃時にマガジンをグリップのように握って構える様子が見られます。
本来は給弾不良の原因となるので推奨できませんが、中国製56式小銃はマガジン2本分も連射すると木製ハンドガードが触れないほど加熱するため、マガジンを持つスタイルが取られているらしいです。
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