東ドイツ軍 レインドロップ迷彩 手榴弾ポーチ・UTV装備 (実物)

国家人民軍(東ドイツ軍)で採用された最後の個人装備「U.T.V.」システムのひとつ「手榴弾ポーチ」です。

 

 

UTV装備は従来の装備品を更新する為に1987年から配備予定でしたが、1990年の東西ドイツ統一によりそれも叶わず、生産された大量の装備品が未使用のまま格安でミリタリー・サープラス市場に流通しました。

 

 

手榴弾ポーチは東ドイツ軍装備としてはUTV装備で初めて導入された物です。

 

 

手榴弾ポーチを真上から見た状態です。

東ドイツ軍をイメージづける“レインドロップ迷彩”は、UTV装備でも変わらず採用されています。

 

 

手榴弾ポーチを真下から見た状態です。

ある程度コシ・硬さのあるしっかりしたコットン(化繊との混紡?)で作られています。

 

 

蓋を留めるストラップはUTV装備に共通のもので、イギリス軍のP58装備に酷似したデザインです。

 

 

従来の物と異なるクイックリリース式のストラップは、タブを上に引っ張る事で素早く金具を取り外せます。

 

 

ストラップのコの字型の金具はグリーンに塗装されています。

 

 

手榴弾ポーチの蓋を開けた状態です。

ポーチ内部はビニール質の防水素材が使われています。

 

 

内部は仕切りで3つに区切られており、手榴弾を3個収納できます。

旧社会主義圏で一般的な「F-1手榴弾」や「RGD-5手榴弾」はサイズ的に入らないようです。

推測ですが、1980年代にソ連軍で制式化された手榴弾「RGO」、「RGN」の類似品の為のポーチではないかと思われます。(両者は現在ロシア連邦軍の主力手榴弾です)

 

 

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