日本陸軍 昭五式編上靴・アップデート (中田商店製・複製品)

中田商店製の昭五式編上靴を補修、アップデートしてみました。

 

 

中田商店の昭五式編上靴は、実物を探すか中国人民解放軍の冬用革靴を代用するしか無い時期に発売された貴重な複製品です。

 

 

ただ、現在の目でみると再現度も含めてコレジャナイ感があるのも事実で、決定版とは言いづらい部分もあります。

 

 

デザインはどうしようもないので、今回はグリップ力皆無の革製靴底の張替えと靴紐の交換を行いました。

 

 

独特の丸紐に交換するだけでもかなり印象は変わりますが、こだわる方は金属製の鳩目から実物に近いものに替えておられるようで、その拘りには頭が下がるばかりです。

 

 

靴底の張替えは、ツイッターを介して知った「靴とカバン修理のホップ」さんに依頼して、実用性重視のゴム靴底への変更をして頂きました。

 

 

使用されている靴底はイギリス軍の軍靴に使われている「ダイナイトソール」で、実際に第二次世界大戦当時に存在した物なので、鹵獲部品を利用して補修した、という無理はあるものの言い訳は立つ仕様に仕上がりました。

 

 

編上靴の修復に合わせ入手した日本軍官給品靴紐の複製品です。

 

 

昭五式編上靴の実物の靴紐は、断面が円形の丸い紐ですが、編上靴のレプリカはほぼ一般的な平紐が使われています。

 

 

なので、靴紐を交換するだけでも印象は大きく向上するでしょう。

 

 

なかなか見かけない複製靴紐ですが、折よく入手できたのは僥倖でありました。

 

 

靴紐を結んだところです。

平紐とは異なる外見が良くわかります。

 

 

丸紐は鳩目にも良く馴染み、日本軍らしさ感じられます。

 

 

実際に履いてみたところです。

中田複製品はデザインが実物と違うようで、靴紐の結び目の間が広く間延びした印象になってしまうのが気になります。

 

 

実物は全体に足にフィットするように細身でスマートなラインなので、なかなか気になるところですが、(見た目の印象だけなら中国人民解放軍靴のほうがよっぽど“らしい”ので…)実用の観点からは今回のアップデートで“迂回を試みたら斜面から滑り落ちた”り、“山頂の敵に向かって突撃しているのに後進していく”経験からは解放されそうです…w

 

 


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