官品よりも革がやわらか ~ 陸上自衛隊 半長靴 (PX品)

昭和の陸上自衛隊で長らく使われていた「半長靴」です。

画像の物はPX品(民生品)です。

 

 

半長靴は1960年代辺りから使われはじめた装備で、昭和の自衛隊を代表する編上げ式の革靴です。

 

 

陸上自衛隊の戦闘靴は、創設当初は米軍装備をコピーした茶革製の2バックルブーツを採用していました。

 

 

1990年初頭に「戦闘装着セット」の採用に伴い、半長靴もゴアテックス素材を取り入れた「戦闘靴」に更新されましたが、現場での評価は必ずしも満足のいくものでは無かったようです。

 

 

現在では2002年頃に採用された革とナイロンで作られた黒色の「戦闘靴2型」、および同じ仕様の「半長靴3型」に更新されています。

焦茶色で靴先をぴかぴかに磨いた「半長靴」は、ながらく陸上自衛隊員のトレードマークとなっていました。(靴先を鏡のように磨き上げる伝統は、現在でも引き継がれています)

 

 

半長靴のシューレース部分は、上半分がフック式金具で履き易く工夫されています。

また、靴紐は化繊製で、滑りが良く使いやすいです。

 

 

このPX品は使いやすくする為か、官品よりも革が柔らかく、履き心地は快適です。

 

 

半長靴の製造メーカーは複数あったようですが、靴底にメーカーのロゴと靴のサイズが表示してあります。

 

 

靴底はゴム製で、ソール形状もグリップ力があります。

 

 

官品と比べると色々と違う部分もありますが、最近めっきり見なくなったアイテムなので、これからも大事に使っていこうと思います。

 

 

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