中国人民解放軍 詰襟型シャツ (実物)

中国人民解放軍の詰襟型シャツです。

人民解放軍では、長い間軍服の下に着るインナーシャツとして、綿製のワイシャツが用いられていました。

当ブログでも「65式シャツ」を紹介しておりますが、今回は珍しい詰襟型のシャツを見つけたので入手した次第です。

 

 

このシャツの特徴は何といっても襟が詰襟型であるという点です。

制式名称は不明ですが、デザインからして65式シャツのバリエーションで間違いないと思います。

 

 

前合わせは一般的なワイシャツと同じで、5個のプラスチック製ボタンで留める作りです。

 

 

シャツの裾のは画像のような丈をめくる事が出来ます。

 

 

シャツの両脇には、僅かながら脇裂きが設けてありますが、実用性というより、装飾としてのデザインだろうと思われます。

 

 

長袖は肩から手首にかけて細くなるようデザインされています。

このひと手間が、仕事の丁寧さを感じられて良いですね。

 

 

袖のカフスはボタン、ボタンホール共に1個で、サイズ調節は考慮されていません。

 

 

広げるとこんな感じ。

人民解放軍の兵士がよくやっている袖まくりをするには、そこそこキツめに感じます。

 

 

左胸には、貼り付け式ポケットが設けてあります。

 

 

見ての通り容量は少ない為、紙片の類を収納するのがせいぜいと言う所でしょうか。

 

 

このシャツのボタンは、全て白色の樹脂製です。

 

 

一般的な65式シャツと異なる特徴が襟が詰襟型になっている事です。

 

 

襟の無いシャツ自体は、第二次世界大戦頃までは折り襟よりもメジャーでしたが、ボタン留めの丸首型がほとんどで、ワイシャツ型で金属のホック留めはかなり珍しいと思います。

 

 

デッドストック未使用品でそのままの状態だとホックの爪を引っかけるのが困難だったので、爪の方を若干広げてあります。

 

 

開襟だとこんな感じです。

折襟と比べて、特別使用感に差異は無いので、単純にデザインの好みで使い分けるのも良いですね。

 

 

シャツの背面の形状です。

襟の形状を除けば、生地・縫製・裁断デザインは65式シャツと全く同じです。

 

 

シャツの裏地の様子です。

 

 

人民解放軍の被服では見慣れた朱色のインクによるタグ・スタンプが押印されています。

残念な事に、製造年のスタンプが押印されていない為、製造年はわかりませんでした。

 

 

実際に着用してみました。

最近成長著しいアゴとお腹がタプっていますが、なんとかホックは留めれました・・・(笑)

 

 

純綿製なのでアイロンをかけないとシワシワになってしまいますね。

 

 

 

 

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