中国人民解放軍の「65式傘兵水壷(空挺水筒)」です。
この水筒は、人民解放軍空軍の空降兵(空挺部隊)向けに開発・支給されていた物です。
傘兵水筒は、水筒本体と飯盒、水筒カバーで構成されています。
水筒カバーには負い紐が付いており、たすき掛けにして携行します。
水筒カバーは丈夫な幌布製で、1960年代製品に多く見られる土黄色の布地です。
水筒を固定する留め具は、「65式水壷」と同じタイプです。
留め具を外すと、水筒を綺麗に取り出せます。
水筒カバー内部の様子です。
どことなく古めかしく垢抜けない外見が、現在ではレトロで魅力的に見えます。
水筒カバーから取り出した水筒セットです。
水筒と重ねてある飯盒を取り外した状態です。
水筒本体には、飯盒兼用コップが重ねてあり、底部には飯盒蓋が重ねてあります。
展開すると画像のような状態です。
このように、水筒と飯盒に分離出来ます。
飯盒の取っ手は、コップとして使用する際の組み方にしてあります。
水筒は、飯盒に合わせて湾曲した長方形です。
素材はアルミのようです。
水筒キャップは65式水壷と同型です。
ベークライト樹脂製で内側にゴムパッキンを内蔵しており、水密性は高く充分実用に耐えます。
また、水筒とキャップは脱落防止紐で繋がっています。
飯盒の内側の様子です。
水筒から取り出した段階の飯盒の様子です。
飯盒の底部には、飯盒蓋がはめてあり、飯盒取っ手で固定されています。
飯盒取っ手を可動させて飯盒蓋を取り外します。
飯盒取っ手は複数の可動軸で、各種形態に変化させる事が出来ます。
飯盒として使用する時の状態です。
取っ手は、溝にはめ込む方式で任意の形態に固定出来ます。
コップとして使用する時の状態です。
取っ手は軍緑色に塗装されており、防錆対策されている事から、鉄製と推測されます。