現用ベトナム軍の「K17迷彩略帽」です。
「K17迷彩服」は2017年制式の新型迷彩服で、現在はK07迷彩服と混用されている状況です。
このアイテムは、布地が士官用迷彩服と同じなので士官用と推測していますが、下士官兵用の仕様が確認出来ないため、実際のところは不明です。
もしかすると、階級にかかわらず共用されているかもしれません。
K17迷彩略帽の特徴として、帽章が金属製から刺繍へと変更されています。
ただし、2019年製では金属製へと再度変更されているのが確認されていますので、刺繍は初期のロットのみと推測されます。
帽子の生地は迷彩服と同じ物で、なめらかでやわらかい質感が特徴です。
自衛隊のノーアイロン製品に似た触り心地です。
帽子内側の様子です。
K07からデザインを引き継ぎつつ、細部に改良点が見られます。
K07と同じく、帽子正面とつば部分には芯が入っています。
鉢巻き部分は吸水性のあるメッシュ素材が使われています。
メッシュ素材部分は厚みがあり、従来品よりも吸水性が向上しています。
帽子の後ろ側はゴム入りで伸び縮みします。
帽子内側に、軍正規品タグが貼られています。
タグの内容から、2018年製、サイズは56~57㎝と分かります。
K17迷彩略帽の着用感です。
帽章の素材変更が特徴的です。
帽子のサイズは最大で57㎝対応ですが、かなり窮屈な印象です。
横から見ると、迷彩柄と相まって、日本の陸上自衛隊を彷彿とさせる印象です。
サイズが小さいため、被った状態でゴムバンドがぴちぴちに伸び切っています。
資料映像でも、上級将校が被っている帽子が軒並み小さいので、大型サイズの供給が追い付いていない可能性もあります。