国家人民軍(東ドイツ軍)のUTV装備ガスマスクバッグです。
UTV装備のガスマスクバッグは従来のたすき掛けではなく、専用規格の金具で装備ベルトに固定します。
UTV装備のガスマスクバッグには内部構造の違いで、フィルター内蔵型ガスマスク用の物と、キャニスター分離型ガスマスク用にバッグの中に仕切りが設けてある物があるようです。
私の所有品はキャニスター分離型ガスマスク用の物なので、ソ連軍の「ShMS」ガスマスクが綺麗に収納できました。
従来のガスマスクバッグと比較すると、サイズはほぼ同じ位です。
東ドイツ軍では、ソ連軍のガスマスクをライセンス生産しており、ソ連製「ShMS」ガスマスクと同型の物は「SchMS」の名称で採用されています。
東ドイツ製は所有していない為、ソ連製で代用してみました。
「ShMS」はボイスエミッター機能の付いたモデルで、声が通る様に出来ているので、主に指揮官が使用した物と思われます。
装着してみると、よく見られる「GP-5」や「ShM-41M」と比べて視界は狭い印象です。
冷戦時代のワルシャワ条約機構軍のガスマスクは、蛇腹ホースでキャニスターと連結するスタイルが印象的です。
一見古めかしいですが、銃を構える際にフィルターが干渉しない、キャニスターを比較的大型に出来る為、長時間使用に適している等、設計に合理的理由が伺えます。
また、外見上の特徴として、ゴムの一体成型の面体が使われており、装面時の密着感、装着手順の簡略化に貢献しております。
ガスマスクの内部からの視点です。
多少息苦しさを感じる物の、思った以上に普通に呼吸出来ます。
ただし、常にゴムの匂いがするので、人によっては装着するだけで気分が悪くなってしまう本末転倒状態になってしまうかも…。