日本陸軍の「三十年式弾薬盒」です。
本品は中田商店製の複製品です。
三十年式弾薬盒は、三十年式小銃用に作られた物ですが、三八式歩兵銃でも引き続き同型の物が使われ続け、九九式小銃に更新された後も一部使用されています。
画像は前盒(ぜんごう)です。
前盒は身体正面に2個装備します。
側面から見ると、収納する弾薬のテーパーに合わせてクサビ状に出来ています。
前盒の蓋を開けたところです。
仕切りひとつ当たり、6.5㎜小銃実包の5連クリップが3個入ります。
よって、前盒1個につき30発の弾薬を携行します。
中田商店の複製品は教練用をモデルにしているらしく、軍用とは一部形状が異なります。
異なる点とは、弾薬号の間仕切りの縫い目が縦に1本である点。
軍用は間仕切りが二枚の革を重ねて縫い留めてあるため、表面の縫い目が2本です。
また製造時期によって、同じ商品でも革の質感や縫製の出来不出来が激しい場合があります。
可能ならば現物を手に取って確認して購入できればベストですね。
こちらは後盒(こうごう)です。
背中側に1個を装備します。
後盒は、前盒の弾薬の補充用の予備弾薬を携行するためのものです。
蓋を開けたところです。
仕切り1個当たり、5連クリップを3個まとめた紙箱を2個収納します。
よって、後盒1個で弾薬60発を携行します。
後盒の底には穴があけてあり、ここから弾薬紙箱を指で押し出します。
後盒の側面には小銃手入れ用油缶が収納してあります。
この後盒も中田商店製ではロットによるクオリティの差があります。
私が所有している物は革の厚みが無く、蓋部分がヘロヘロしています。
日本陸軍の下士官兵用帯革(装備ベルト)です。
帯革は、「たいかく」とも「かくたい」とも呼ばれます。
私は最初に帯革のみ単体で購入し、その後ずいぶん経ってから弾薬盒セットを購入しました。
画像の物は単体で購入した物で、素材の良かった頃のロットなので、革に厚みがあり、牛脂も多く良い素材を使っています。
金具は真鍮製です。
実物と比べても、かなり忠実な造りです。
違うのはベルトの穴に挿し込む棒状の部分が、若干湾曲しすぎている位でしょうか。
三十年式銃剣と剣吊りです。
剣吊りは弾薬盒セットにも付属していますが、画像ではミリタリーショップ「兵舎」で販売されていた物を購入・使用しています。
中田商店製に比べて、2倍位、厚みがあります。
現在では、個人製作のイベント出店や、海外製の複製品等、選択肢が増えてありがたい限りですが、私は当面、このアイテムを使ってがんばろうと思います。
【商品紹介】
「旧日本陸軍 三八式弾薬盒(さんぱちしきだんやくごう)三十年式銃剣剣差付き」…三十年式弾薬盒の複製品です。
「旧日本陸軍 三八式弾薬盒(さんぱちしきだんやくごう)三十年式銃剣剣差+油缶セット」…弾薬盒一式と小銃油缶のセットです。
「7点フルセット 日本軍 日本陸軍 弾薬盒 帯革 三十年式銃剣 銃剣差 茶色 油缶 複製品」…弾薬盒一式と模造銃剣、油缶を含むフルセットです。