日本海軍の「艦内靴」です。
紹介するのは中田商店製の複製品になります。
日本海軍の艦艇乗組員の着用する軍靴と思われますが、海軍については語れるほどの知識を持ち合わせておりませんので詳細は差し控えたいと思います。
私は日本海軍装備は収集範囲外なのですが、価格が手頃なので、普段履きとして入手しました。
作りはいわゆるズック靴に該当しますが、日頃見慣れている中国やフランスのゴム底靴とはだいぶ印象が異なります。
幌布と革で作られた艦内靴は、レトロなデザインとあいまって独特の魅力を感じます。
靴の内部は革製で、靴底はゴム製ですが、実物の靴底は革製だそうです。
この靴のゴム製靴底は、同じく中田商店の複製「整備靴」の物を流用しているようです。(艦内靴と整備靴は外見も良く似ています)
靴紐のハトメ穴は3列と少ないです。
ローカットデザインの為、靴紐をいちいち解かなくても履けるので便利です。
実用面から言いますと、普段履きにするには靴底のゴムが硬い為、履き心地は良くありません。
靴の履き心地はインソールでかなり改善出来ますから、丁度良い中敷きが欲しいところです。
かかとには履き易いように革製のタブが設けられています。
二枚重ねの構造が面白いですね。
この艦内靴、地味な上に野戦装備ではない為か、結構長い間売れ残っているようです。
今後複製品が作られることは無さそうなので、コレクションとしても貴重な存在となりそうです。