中国人民解放軍の「59式手槍 皮套(59式拳銃ホルスター)」です。
画像の物は中田商店で購入した実物です。
「59式手槍」は、中国でライセンス生産された「マカロフPM 中型拳銃」です。
人民解放軍のホルスターは基本形はソ連軍の物に準ずるものの、各部に独自のアレンジが見られます。
そのひとつ、拳銃を納めたホルスターの重量を分散する為、たすき掛け用のショルダー・ストラップが追加されています。
私の入手した個体には付属していませんが、ショルダーストラップはアルミ製ギボシで取り付けられており、必要に応じて簡単に取り外し可能です。
59式手槍は中型拳銃で比較的軽量な事もあり、ショルダー・ストラップを付けずに装備ベルトに通して携行する事が多かったようです。
中国らしい特徴として、収納した拳銃が痛まないようにビロード布地で内張りされています。
また、ソ連軍ホルスターにも設けてあるクリーニングロッド収納部の端末に、更に脱落防止用の革タブが追加されています。
クリーニングロッドは付属していなかった為、別途ロシア製のマカロフPM用を入手して取り付けました。
54式手槍皮套と並べてみると、サイズの違いが良くわかります。
59式手槍は、主に高級将校向けに支給され、生産数はあまり多くなかったようで、54式手槍に取って代わるほどには普及しなかったらしいです。
二つのホルスターは基本構造は共通点が多く、よく似ています。
【商品紹介】