ソ連軍 M88 アフガンファティーグ (実物)

今回取り上げる装備は、アフガニスタン紛争時代のソ連軍(ロシア軍)のユニフォームとして特に有名な通称アフガンカです。

私が購入したのはもう随分昔で、その頃は情報が少なく、「M88アフガン・ファティーグ」の名称で販売されていました。今は「アフガンカ」が通りが良いみたいで、そもそも「アフガン・ファティーグ」ではググっても引っかかりませんね。

 

 

四角い貼り付けポケットが、西側風味を感じさせ、それまでのソ連軍服のデザインと比べると、非常に洗練された印象を与える服だと思います。

制式名称は1982年型とか1981年型とか、色々な呼ばれ方をしていて、ロシアにおける正しい呼称がわかりません。…詳しい方のご指導を切に願います m(__)m

 

 

アフガンファティーグ・前パナーマ帽と組み合わせるとアフガン風味が増していい感じです。

同時期の東側の被服では、東ドイツ軍のBDUスタイル新型戦闘服も西側風のデザインですね。

恐らくアフガンカの影響を受けて開発されたんじゃないかと推測しますが、実際のところどうなんでしょう。

 

 

このタイプの戦闘服が普及し始めたのは1980年代中頃からのようです。

この時期のソ連軍は、このアフガンカのみならず、MiG29やSu27など、戦闘機にもやたらカッコイイデザインの機体が登場した頃ですね。

過去の、“軍服”の意匠を色濃く残した1969年型野戦服や、グリーン・カラーで地平線を埋め尽くすT-55戦車の群れ、「操縦席と大馬力エンジンを金属で囲ってみた」的な直球デザインのMiGシリーズなどの、ある種泥臭いイメージが一新されたこれらの新型装備が続々登場した当時は、今振り返ってみても、ホント「どうしちゃったの?」という感じでした。

 

 

各ポケットはオーソドックスなボタン式ですが、袖のポケットのみベルクロ式です。

東側の野戦服ではよく見られる特徴で、「包帯入れ」と思われます。

 

 

ソ連軍の被服は、白の襟カラーを縫い付けるとグッと雰囲気が出ますね。

 

 

内装はかなりシンプルですが、腰を絞る為の紐が付いていたり、ズボン側には長靴にズボンの裾を収納しやすくするループなど、ソ連軍視点で実用的な造りがなされており、米軍装備にはない魅力だと思います。

 

 

これらの機能は、基本的に旧装備である1969年型からの伝統のようです。

今回写真撮影用に久しぶりに着こんで見ましたが、元々細身なサイズの為、ズボンのボタンが閉まらない!10代の頃は履けてたのになぁ…orz

 

 

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