ソ連軍 モシン・ナガン小銃 弾薬盒 (実物)

ソ連軍が第二次世界大戦中に使用していたモシン・ナガン小銃の弾薬盒です。

ソ連軍装の資料本を見ると、弾薬盒の形状バリエーションも多岐に渡りますが、本品は最後期型に相当します。

 

 

弾薬盒の形状は、ドイツ軍はじめヨーロッパ各国で広く見られた物で、装備ベルト正面に2個装備します。

このソ連軍弾薬盒は実物未使用品ですが、安価で流通しているのが嬉しいですね。(大体、ドイツ国防軍レプリカ品の半額で手に入ります)

 

 

同時期のドイツ国防軍の弾薬盒と比べると、コンパクトな印象を受けます。

ドイツ軍の物は3連ポーチのところ、ソ連軍の物は2連ポーチだからでしょう。

 

 

弾薬盒の素材は、ソ連独特のシボ加工された合成皮革製で、補強部分やボタン留めタブのみ茶革が用いられています。

この合成皮革はソ連軍ホルスターにも使われていますが、丈夫かつ手入れが楽な良い素材だと思います。

また、欧米の資料書籍には記載がある一方、厳密には合成皮革製の弾薬盒は第二次世界大戦後の製造品で、戦時中は使用されていないというのが現在の通説のようです。

 

 

硬い素材で出来ているので、今のところ型崩れせず形状維持できていますが、潰れグセがつかないように詰め物をしておいたほうが良さそうです。

 

 

弾薬盒のポーチ1個当たり、5連弾薬クリップを2個収納できます。

すなわち赤軍歩兵一人当たり、小銃弾40発を携行します。

他国と比べて少々少ない気もしますが、必要に応じて布製のバンダリア(予備弾帯)を追加装備して対応するようです。

 

 

弾薬盒ポーチの内部には、底抜け防止の為のリベット留めがしてあります。

素材の強度と相まって、非常に頑丈で壊れにくく作られています。

 

 

弾薬盒の蓋内側にはスタンプが押されていますが、消えかかっていて製造年代が正確に把握できません。

 

 

弾薬盒は2個まとめて購入しましたが、画像のように微妙に色味が異なります。

開閉の仕組み・構造はドイツ国防軍の物と大差ありません。

 

 

弾薬盒の蓋を留める金具は円錐形で刺さりそうな位に尖っています。

弾薬盒の素材の折り重なり等、負荷のかかりそうな部分はリベット留めされており、強度を考慮されています。

 

 

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