中国人民解放軍の「58式通用机槍用背帯(スリングベルト)」です。
デッドストック実物新品を入手しました。
58式通用机槍は、ソ連の「RP-46軽機関銃」の中国製コピー品です。
コピー元であるRP-46は、1946年からソ連軍で運用された軽機関銃で、「DPM軽機関銃」の給弾機構をパンマガジン式からベルトリンク式に変更したモデルです。
専用のスリングベルトは両端が革ベルト製で、スリングスイベルに通したあとバックルで留める作りです。
スリングベルトの長さ調節金具はおそらくアルミ製と思われます。
各部の形状や縫製は同じ中国製の56式小銃用背帯と共通の特徴が見られます。
両端の革ベルトは56式用ではギボシ留めでしたが、58式用ではバックルベルト式が用いられています。
56式小銃よりも重量負荷のかかる軽機関銃用のため、外れる事のないようバックルベルト式で確実に保持する作りをしているのでしょう。
背帯裏面には、「五八式7.62通用机槍背帯」の文字が黒インクでスタンプされています。
形状の似ている「56式自動歩槍」のスリングベルトと並べてみました。
前述の革ベルトの形状の違いの他、背帯自体の幅も58式用のほうが広くガッチリしています。
こちらは、ソ連軍のモシン・ナガン小銃用スリングベルトとの比較です。
中国では国共内戦の時期にはソ連からの武器の供与を受けており、中華人民共和国建国後には「モシン・ナガンM1944騎兵銃」の正式ライセンス生産(53式歩騎槍)も行っています。
モシン・ナガン小銃は、独立したスリングスイベルを持たない構造なので、スリングベルトも専用の作りをしています。
比べてみると、58式背帯は歩兵銃用スリングベルトと同じ幅・厚みで作られているようです。
中国版RPDである「56式班用机槍」に取り付けてみました。
スリングスイベルの幅は、専用にあつらえたかのようにジャストフィットします。
軽機関銃用に作られたスリングベルトだけあって、56式班用机槍(という想定のLCT製RPD電動ガン)にも良く似合います。
丈夫な革製ベルトと幌布製のスリングベルトを装着したことで、重いRPD軽機関銃も安全確実に戦場で持ち運べます。
【商品紹介】