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中国人民解放軍の「87式迷彩作訓帽(作業帽)」です。
この帽子は、「87式迷彩服」と共に採用された装備で、「解放帽」の後継装備となります。
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夏季戦闘服である「87式迷彩服」と対になる帽子ですが、冬季戦闘服の「87式作訓服」には、やはり対になる「87式作訓帽」(服・帽子共にグリーン単色)が採用されています。
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旧式装備である解放帽と比べると、若干のサイズ調節機能の追加や、外観の国際標準化等、1980年代からの軍の近代化への意欲を感じさせる装備です。
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顎紐は形だけの装飾で、顎紐としての機能はありません。
「87式」の正面には、帽徽(帽章)を取り付けますが、取り付け位置の目安となる目印が赤色の点で示してあります。
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帽子の内側は淡緑色のコットン地で、汗止めバンドはビニール質素材です。
この辺の素材のチョイスと使われ方は、解放帽と全く同じ印象を受けます。
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帽子には軟質樹脂製のサイズ調節用タブがあり、微調整が可能です。
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解放帽と比べると、機能性の向上を配慮して設計されているのが伝わってきます。
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帽子内側には、タグ・スタンプが押印してあり、製造工場番号と帽子のサイズが表記されています。
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「87式」と共に採用された、「作訓帽徽(作業帽章)」です。
帽徽は、樹脂製の丸い台座に八一星章の模様のデカール・シールが貼付されています。
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裏側には針金が通してあり、帽子に刺して、裏側でねじって固定します。
構造は解放帽の帽徽と同じです。
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帽徽の厚みは画像のような感じです。
素材の影響でしょうか、はじめから若干たわんでいます。
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大きさの感覚としては、こんな感じです。
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入手した際の状態では梱包袋入りのデッドストック品でした。
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旧式装備の「85式帽徽」と比較してみました。
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既存の「85式帽徽」が金属製で塗装仕上げだったのと比べると、コスト省略化の意図があからさまですが、軽量になったぶん帽徽としての使いやすさは向上しています。
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被ってみた際の様子です。
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迷彩服は「87式」から「99式」へと改修がなされましたが、帽子は変更なく継続使用されました。
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現在では2007年制式の「07式作訓帽」へと完全更新されており、この帽子も“往年の1990年代装備”となっています。