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中国人民解放軍の「65式水筒」および「87式水筒」です。
中国では水筒を「水壺」と呼称するため、中国本土のウェブサイトでは「65軍用水壺」等と紹介されています。
「65式」と「87式」は外見上の差異はほぼ無いに等しいのですが、どうやら製造時期で区別しているようです。
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「65式水筒」の構造は、水筒本体をショルダーハーネスで肩から提げる、採用時期から考えてもいささか古い作りです。
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水筒本体は半艶の緑褐色で塗装されています。
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ショルダーハーネスのサイズ調節金具も、同時期の人民解放軍装備同様に塗装されています。
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水筒の底部は平らに成型してあります。
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水筒のキャップは紐でショルダーハーネスに連結してあります。
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キャップの紛失防止の為ですが、この構造から推測するに水筒本体とショルダーハーネスを分離させるような使い方は基本的にしない物と思われます。
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水筒の素材はアルミ製のようで、諸外国の物と比べ肉厚な印象です。
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キャップの内側には分厚いゴムがカシメ留めてされており、水密性は高そうです。
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なお、「65式水筒」制式以前には、画像の「55式水筒」が使用されていました。
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更に古く、人民解放軍最初期の「50式水筒」は、画像からわかる通り旧日本軍の「昭五式水筒」に似た形状でした。
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こちらは「87式水筒」です。
形状は「65式」と全く同じで、恐らくはわずかな仕様変更から書類上の分類で式番が更新された物と推測されます。
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明確な違いとして、ショルダーハーネス先端のカシメ金具が省略されており、代わりに端末がほつれないようノリで固めてあります。
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「65式」と同じく、身体に触れる裏面は平らに成型してあります。
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こちらは一時期、中田商店で流通していた水筒カバー付きの物です。
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水筒カバーにベルトループが付いていながらショルダーハーネスも取り付けてあるという謎仕様で、実際に人民解放軍で運用されていた物かは不明です。
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水筒カバーは米軍式のフラップをドットボタンで開閉する作りです。
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金属製のドットボタンは無塗装で、星型の刻印が彫られています。
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水筒カバーは、内側にビニール質の防水処理がされています。
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水筒カバー以外は通常の「87式水筒」と全く同じです。
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旧日本軍の「昭五式水筒」と並べてみると、基本構造は良く似ています。
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側面形状は「65式水筒」のほうが厚みがあり、腰に下げた際の座りはあまり良くありません。
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米軍の水筒に近いボリュームがありますから、どちらかというと水筒カバーでの運用に向いていると思います。