中国人民解放軍の「78式飯盒水壷(水筒)」です。
1978年に制式採用され、2000年代辺りまで人民解放軍全軍および人民武警で使用されていました。
水筒本体は空挺部隊向けに支給されていた「65式傘兵水壷」と全く同型で、水筒カバーのみ米軍スタイルの物に変更されています。
水筒カバーの2箇所のドットボタンを外すと、中身を取り出せます。
水筒カバー内部の状態です。
水筒カバーを外すと、中身は画像のような状態です。
水筒カバーから取り出した段階では、水筒本体と飯盒は重ねられ、飯盒蓋が底部にはめられた状態で、飯盒取っ手によって固定されています。
水筒と飯盒を分離した状態です。
飯盒として使用する際の状態です。
飯盒炊爨を考えると容量は少なく、各国軍装備のように食事を温めるような使用がメインだろうと思われます。
取っ手は可動させ組み合わせることにより、手提げ状にしてあります。
65式傘兵水壷では塗装仕上げでしたが、78式は耐腐食処理された素材のように見えます。
飯盒をコップとして使用する際の状態です。
取っ手を可動させてコップ用の形状にしてあります。
水筒とコップの様子です。
旧式の「65式水壷」と比べると機能性が増しましたが、全軍更新される事は無く、後継の「87式水壷」は65式と全く同型(負い紐の色が変わった程度の違い)で、両者が併用されている状況です。
「65式傘兵水壷」との形状比較です。
水筒カバーの基本構成は変わりませんが、蓋の開け閉めがドットボタンで簡便になり、操作性が向上しています。
水筒本体は、比較してみても取っ手の色・素材以外、ほぼ違いはありません。