中国人民解放軍 54式拳銃ホルスター (実物)

中国人民解放軍の「54式手槍 皮套(54式拳銃ホルスター)」です。

画像の物は中田商店で購入した実物です。

「54式手槍」は、中国でライセンス生産された「トカレフTT-33自動拳銃」です。

 

 

人民解放軍のホルスターは基本形はソ連軍の物に準ずるものの、各部に独自のアレンジが見られます。

そのひとつ、拳銃を納めたホルスターの重量を分散する為、たすき掛け用のショルダー・ストラップが追加されています。

ショルダーストラップはアルミ製ギボシで取り付けられており、必要に応じて簡単に取り外し可能です。

 

 

中国製らしい特徴として、収納した拳銃が痛まないようにビロード布地で内張りされています。

 

 

また、ソ連軍ホルスターにも設けてあるクリーニングロッド収納部の端末に、更に脱落防止用の革タブが追加されています。

 

 

いずれも人民解放軍で実際に運用した際に問題となった部分を改良していった物と思われます。

安かろう悪かろうと思われがちな中国製品ですが、長く中華サープラス品を扱っていると軍用品に関しては印象が大きく変わりました。

戦訓を反映しているのでしょう、新型装備になるほど、使い勝手が良くなっているのが実感できます。

 

 

54式手槍套と、一緒に支給されていた「子弾套(拳銃弾入れ)」です。

 

 

54式手槍を収納すると重くなる為、実用面でショルダーストラップは重宝したでしょう。

 

 

画像ではKSC製ブローバックガスガンを収納しています。

 

 

子弾套はマガジンではなく、クリップで連結した拳銃弾を収納する為の物です。

 

 

背面のベルトループにより装備ベルトに装着するほか、ホルスターのショルダーストラップに通す携行方法も良くみられます。

 

 

内蔵されている革タブを引っ張る事で拳銃クリップがせり出す作りです。

 

 

画像はサバイバルゲーム用に予備マガジンを収納した様子ですが、ポーチよりマガジンの方がわずかに長い為、蓋を閉める事が出来ません。

 

 

サバイバルゲームで使用する際に予備マガジンポーチとして使えるように、ポーチの蓋を加工しました。

 

 

手元にあった手芸用の1枚革を切り出し、接着剤で継ぎ足して蓋を延長しています。

また、マガジン収納容量を確保する為、革タブは除去してあります。

 

 

色味が異なる為、ポーチ全体を皮革塗装用スプレー塗料「染めQ」でチョコレート色に塗りました。

見た目はだいぶ雑ですが、予備マガジン2本を携行出来るようになり、サバイバルゲームでの実用性はかなり向上しました。

 

 

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