ソ連軍 6B3 ボディアーマー (実物)

アフガニスタン紛争中期から登場したソ連軍のボディアーマー「6B3」です。

映画「第9中隊(邦題:アフガン)」を観て以来、アフガン紛争装備に傾倒してきた私が探しまくってようやく入手できた一品です。

 

 

私の入手した物は1980年代末期のアフガニスタン仕様で、グリーン系のナイロン素材で作られています。

 

 

「6B3」も1990年代以降は耐久性を増す為か、厚手のコットン素材でカーキ色や迷彩色の物が登場します。

 

 

 

 

ボディアーマーの内部にはクッションになるソフトアーマーと、多数のチタン合金の抗弾プレートを内部の小ポケットに収納します。

 

 

全ての小ポケットにチタンプレートを収納すると防弾能力は高くなる代わりに相当重くなるそうです。

 

 

チタンプレートはロシア側の輸出規制により多くは流通しておらず、サバイバルゲーム用という事もあって私の所有物にはソフトアーマーのみ入っています。

 

 

6B3のサイズ調整は肩と脇のバックルベルトで行います。

緊急時にはベルトを締める余裕が無く、あるいは面倒臭いと思われたのか、頭から被っただけで戦闘している画像もよく見られます。

 

 

肩周りはビニール質の素材で補強されており、耐久性と滑り止め効果を高めてあります。

長方形のブロックが合計4個取り付けてありますが、これは銃を肩から提げる際にスリングベルトを引っ掛けるパーツです。

 

 

6B5や米軍の同時期のボディアーマーのような首周りのガードは無く、防護能力に劣るようですが、サバイバルゲーム向けに考えれば、多少は暑苦しさが避けられるのが利点でしょうか。

 

 

ボディアーマーの正面にはマガジンポーチがあり、AK系マガジンを4本収納出来ます。

ナイロン生地が割と薄手なのでフル装弾の実物弾倉を入れた時の強度が不安ですが、トイガン程度なら問題無いでしょう。

 

 

ボディアーマーのポーチ類には隙間が設けてあり、ベルトループの機能を果たします。

画像のように、幅広の装備ベルトも楽に通せますが、その他装備品を吊るには勝手が悪い為、あえて装備ベルトをしている兵士はあまり見かけせん。

 

 

ボディアーマーの背面にはグレネードポーチがあり、手榴弾を4個収納出来ます。

ポーチには蓋は無く、手榴弾の信管にストラップを引っ掛けて保持するタイプです。

 

 

実際に収納してみると、ボディアーマー着用時には手が届きにくい上に、件のストラップが外しづらい為、実用的ではない印象です。

軍当局も欠陥と捉えていたようで、改良型である6B5ではストラップがボタン留めとなり、実用性が増しています。

 

 

ボディアーマーには他にも、正面・背面ともにカーゴポケットが設けてあり、多少の荷物を収納出来ます。

 

 

なお、6B3のポーチ、ポケット類の蓋は全てベルクロ式で簡単に開け閉めできるので機能的です。

 

 

ボディアーマーは肩を基点に画像のように展開し、着用する際には頭から被って、脇のベルトを締めます。

また、前後のアーマーは肩パーツのベルクロで留めてあり、全てのベルトストラップを外せばパーツごとに分解する事も可能です。

 

 

身体が触れる内側にはタグが縫い付けられています。

内側面にベルクロがあり、中身のソフトアーマーやチタンプレートの出し入れが出来ます。

ちなみに各部を分離してソフトアーマーまで取り出してしまうと、ペラペラのナイロン袋のような状態になり、やろうと思えば丸洗いも可能です。

 

 

アフガニスタンのソ連空挺軍で見られる「アフガンカ」と「KZS」の上着の組み合わせです。

「チェリニャーシュカ(ボーダーシャツ)」の上から直接KZSを着ています。

分厚い6B3を着込んでいるので、メッシュ素材のKZSで通気性と迷彩効果を狙った訳です。

なかなか格好良いスタイルだと思います。

 

 

6B3は大型で嵩張る為、腰周りに装備を吊るのは難しいですね。

戦地ではRPK用マガジンバックをたすき掛けしたり、スリングや各種ストラップを利用して他の装備を運んでいたようです。

 

 

画像では再現していませんが、空挺軍では「RD-54空挺背嚢」に荷物を詰め込んで背負っている姿も多く見られます。

 

 

肩のブロックにスリングベルトが引っかかるので、銃の肩吊りも楽に出来ます。

 

 

6B3のマガジンポーチはベルクロ式でマガジンが取り出し易く、サバイバルゲームでも役に立ちます。

なんせ重くて暑いので、着用は涼しい季節に限られますが、アフガニスタンらしさが存分に味わえるので是非押さえておきたいアイテムです。

 

 

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