![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_01.jpg)
アメリカ海兵隊が第二次世界大戦当時に使用していたサスペンダーです。
本品はアメリカ製の精巧複製品です。
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1本のサスペンダーで三箇所、合計6箇所を金具で固定して使用します。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_03.jpg)
身体前部に当たる方向の金具は弾帯の鳩目に引っ掛けるだけの単純な作りです。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_04.jpg)
一方、背中側の金具はスプリング式でしっかり固定できます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_05.jpg)
そもそもは海兵隊用リュックサックを構成するハーネスの1部品ですが、2本を単体で使用する事でサスペンダーとして使えます。
特に太平洋戦線では重装備は敬遠されましたから、もっぱらサスペンダーのみでの使用例が多く見られます。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_06.jpg)
こちらは第二次世界大戦後に製造されたODカラー・モデルの実物です。
デザイン・構造とも変化無く、染色のみ緑褐色に変更されています。
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_07.jpg)
このODタイプはベトナム戦争初期の使用例が多く確認できます。
戦後と言えばまず朝鮮戦争が思い浮かびますが、アメリカ海兵隊では朝鮮戦争時にもまだカーキ色の装備品を多く使用しており、足回りも依然レギンスを履いていました。(陸軍は2バックル革ブーツに更新済み)
![](https://nanashinomikoto.com/wp-content/uploads/2020/05/USMCサスペンダー_08.jpg)
画像には映っていませんが、ベトナム戦争では、細いサスペンダーが肩に食い込むのを防ぐ為、専用のパッドを取り付けた運用例も多く見られます。