アメリカ陸軍の「ジャングルファーストエイドポーチ」です。
画像の物は海外製の精巧複製品になります。
資料本によると、このポーチは陸軍に1943年8月に採用され、続いて海兵隊でも導入されたとのことです。
複製品には今回紹介するOD色の物と、初期装備のカーキ色の物がありましたが、実物放出品で良く見かけるODの方を購入しました。
ジャングルファーストエイドポーチは太平洋戦線向けに開発された物で、通常のファーストエイドポーチが包帯の携行のみ考慮していたのに対し、各種医療品を総合的に携行するべく間仕切りが多く、容積の大きな装備品となっています。
蓋をあけると、まず包帯を収納するスペースが設けてあります。
その下にはタブ状の中蓋があり、多少の防水性を考慮してあるようです。(布地自体はただのコットン製です)
中蓋を開くと、各種医療品を収納するための間仕切りされたスペースが確認できます。
私は、型崩れ防止の為に適当な詰め物をしています。
また、ポーチ下部にはワイヤーホールがあり、ジャングルファーストエイドポーチに更に通常のファーストエイドポーチを連結すると言った使い方も出来ます。
ジャングルファーストエイドポーチを「M1936ピストルベルト」に装着した状態です。
ピストルベルトへは、ポーチ裏側にあるベルトループを利用して装備してみました。
ダブルフックはベルトの連結孔の間隔と位置が合わず、使えませんでした。
一方、「M1923カートリッジベルト」にはダブルフックで上手く連結できました。
実際に装着してみると、ジャングルファーストエイドポーチはかなり大型の装備品だと感じました。
キャンティーンやバヨネットと一緒にベルトに吊っていても、ポーチの存在感は抜群です。
第二次世界大戦当時に使用されていたファーストエイドポーチみつどもえです。
上が「ジャングルファーストエイドポーチ」、左が「M1910ファーストエイドポーチ」、右が「M1942ファーストエイドポーチ(ブリティッシュメイド)」です。
全て複製品ですが、三者三様、特徴があってコレクションの甲斐がありますね。
【商品紹介】
「米軍布製装備大全 1910-1991 軍装から見る近代アメリカ戦史」…実物の写真を豊富に使用した、米軍装備解説本です。
「第2次大戦米軍軍装ガイド」…第二次世界大戦当時の実物を着用したモデルによる、写真解説書です。ヨーロッパ戦線から太平洋戦線までのアメリカ陸軍、空挺部隊兵士の軍装が良くわかります。