「日本陸軍 雑嚢」の複製品です。
形状は太平洋戦争当時に最も普及していたと思われる「昭和十五年制定」モデルです。
中田商店で新製品として発売された当時、即購入した物です。
素材は綿生地で、鉄製の金具にレンガ色の防錆塗装がされています。
色や質感は実物と比べてもよく再現されています。
雑嚢の蓋は大きく、留め具をつかわずとも、簡単に中身が脱落しないように出来ています。
日本陸軍の雑嚢は「明治二十五年制」に始まり、時代ごとに改修が加えられ「大正三年制」「昭和七年制」「昭和十五年制」そして太平洋戦争中の「戦時型」と、バリエーションに富んでいます。
この「昭和十五年制」では雑嚢の容積が増し、蓋の留め具が板紐に変更されました。
留め具は「大正三年制」では革ベルト式でしたが、板紐に変更された事で、結ぶ動作が必要になりましたが、劣化に強く金具が擦れて音が出ない為、より実戦向けの改良点だと感じました。
留め具の位置は三箇所あり、すべて縛れば内容物をしっかり保持できる堅実な構造です。
中身は二重構造になっていますが、背中側は書類程度しか入らず、もっぱら袋状の方に日用品類を詰め込んだようです。
目一杯中身を詰めた状態です。
さすがにパンパンで現実的ではありませんね。
側面から見ると中身の詰め込み具合が良く分ります。(実際にはここまで物を詰めることは無かったと思います)
【商品紹介】
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「日本陸軍 昭和12年制定雑嚢」…精巧複製品です。