日本陸軍の「下士官兵用襦袢(下着)」です。
画像は中田商店製の複製品です。
中田商店では、綿製の「夏襦袢」と、フランネル素材の「冬襦袢」の2種類、更にそれぞれ白無地と国防色のカラーバリエーションが販売されています。
本品は夏襦袢です。
薄手の綿製で、色は国防色(カーキ)の製品です。
袖はボタン留め式です。
袖に限らず、使われているボタンは全て、かなり小ぶりな樹脂製で、青みがかった緑色です。
襟は服飾界隈でマオカラーと呼ばれる、襟なしタイプです。
こちらは冬襦袢です。
夏襦袢同様、綿製ですが、夏用よりも生地が厚めで、内側がふわっとしたネル製なのが大きな違いです。
色は夏襦袢同様、国防色のものを購入しました。
というより、他の中田商店製品同様、在庫の有る時と無い時のタイミングの差で、白襦袢が買えなかったというのも理由です。
冬襦袢も襟無し型です。
このデザインの為に、軍衣に汗対策の襟布が取り付けられていたのだなー、と納得しました。
冬襦袢の袖です。
昔聞いた話では、夏冬どちらの襦袢もですが、官給品の襦袢は袖が短めなのが特徴だそうです。
その為、戦場写真等で軍衣の袖からシャツの袖が見えているものは、兵士個人が調達した私物の場合が多いそうです。
写真だとわかりづらいですが、裏側は薄手ながら暖かそうなふわりとしたネル素材で出来ています。
襦袢の着用状況です。
通常は軍衣の下に隠れて見えない装備ですが、休憩中にはこんな感じです。
襟なしシャツのレトロな感じが私は好きです。
更に軽装になると、こんな訳のわからない装備になる事も…w
【商品紹介】
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