中国人民解放軍 92式拳銃ホルスター&マガジンポーチ (実物)

中国人民解放軍で現在運用中の「92式拳銃ホルスター」です。

革製のホルスターで、中国語では「92式手槍 皮套」と表記します。

 

 

ホルスターは、拳銃入れ本体と予備マガジン入れがセットになっています。

身に着ける際には、負い革でたすきがけにして、上から押さえるように装備ベルトを締めるのが基本形です。

 

 

ホルスターと予備マガジン入れは、どちらもベルトループが設けてあります。

人民解放軍の訓練映像を見ると、この画像のようにホルスターの負い革に予備マガジン入れを取り付けて使われている様子が見られます。

 

 

このホルスターは拳銃全体を完全に収納するように出来ており、取り出しやすさよりも脱落防止と銃の保護を重視した作りです。

 

 

従来の人民解放軍ホルスターと同様、側面にクリーニングロッドが取り付けられます。

 

 

裏面にはベルト通しループが設けてありますが、かなりキツめで余裕が無く、ビニール人造革製「87式」ベルトは頑張れば何とか通せますが、現用のナイロン製「07式」編みベルトは全く通せませんでした。

 

 

厚みのある現用の92式拳銃を収納する為、従来の54式拳銃ホルスターと比べると全体にボリュームのある作りです。

 

 

基本的な構造は従来の革製ホルスターに準ずる為、上面から見た印象は似通っています。

 

 

真下から見ると、ホルスターの厚みが良くわかります。

 

 

ホルスターの内側にはスエード調の保護布が貼り付けてあり、銃に傷が付かないよう配慮されています。

 

 

この処理は、中国軍用ホルスター伝統の仕様です。

 

 

保護布は必要充分な厚みがあり、トイガンの収納においてもエッジが擦れるのを防げるのでありがたいです。

 

 

ホルスターにはたすき掛け出来るよう負い革が取り付けてあります。

 

 

サイズ調節用のバックルは金色で、塗装したような質感です。

 

 

負い革は厚みが無く、かなりペラペラな印象を受けます。

 

 

負い革は中国語では「背帯」と表記されています。

ホルスターには四角い金具を介して金属製のギボシで留めてあり、必要に応じて簡単に取り外し可能です。

 

 

こちらは予備マガジンポーチです。

中国語では「弾倉套」と表記します。

 

 

54式拳銃ではクリップでまとめた実包を収納するポーチでしたが、92式拳銃では予備マガジンそのものを携行する方式に変更され、実用性が向上しています。

 

 

ダブルカラムマガジンを収納する為、ポーチは大柄な作りになっています。

 

 

「92式手槍(92式拳銃)」とのサイズ比較です。

 

 

92式拳銃はプラ製の訓練用模擬銃です。

 

 

専用構造なので、当然ながら綺麗に収納出来ます。

 

 

92式拳銃のトイガンは発売されていませんが、サバイバルゲーム用に代用出来る拳銃を探してみました。

と言っても形状ではなく、もっぱらホルスターに収納出来るかどうかを重視してのチョイスです。

 

 

とりあえず所有しているトイガンから、東京マルイ製ブローバックガスガン「M9」を収納しようとしたのですが、サイズが合わず断念。

ホルスターが思ったより小ぶりで、一般的な現代オートピストルは入りきらない感じです。

 

 

そこで、比較的小柄なトイガンを探し、東京マルイ製エアコッキングガン「M8000クーガーG」を購入しました。

 

 

現物合わせで試してみた所、マガジンを外せば収納出来るようです。

 

 

マガジンを付けたままだとつっかえてしまい、画像の位置より深く収納できず、蓋が閉まりません。

 

 

マガジンを外せば、画像のとおり綺麗に収納可能です。

 

 

クーガーの経験を踏まえてサイズ感を想定し、更に東京マルイ製ブローバックガスガン「USPコンパクト」を購入しました。

 

 

予想は的中!サイズぴったりにホルスターに収納出来ました。

 

 

コンパクトと言うだけあって、マガジンを外さなくても綺麗に収まります。

 

 

実射性能も安心のマルイクオリティで、“想定92式”として運用決定しました。

 

 

マガジンポーチへの予備マガジンの収納も試してみました。

画像は「M9」の場合です。

 

 

ポーチの容量は問題無いのですが、深さが足りないようで、蓋が閉まりませんでした。

 

 

一方、「クーガー」のマガジンは問題なく収まりました。

 

 

「USPコンパクト」のマガジンも収納出来ました。

 

 

マガジンボトムが2種類ありますが、どちらも収納可能です。

 

 

サバイバルゲームで使用するなら、「USPコンパクト」が最適ですね。

 

 

旧式装備の「59式拳銃(中国製マカロフPM)ホルスター」と並べてみました。

基本的な作りはそのまま継承されているのがわかります。

 

 

ホルスター本体に予備マガジン入れが設けてあるか否かで、見た目の印象が変わりますね。

 

 

92式拳銃は厚みがある為、ホルスター本体の予備マガジン入れは廃止されたようです。

 

 

こちらはホルスターに取り付けるクリーニングロッドです。

左が54式拳銃(中国製トカレフTT-33)用で、右が92式拳銃用です。

 

 

「54式手槍 通条」です。

 

 

中国語ではクリーニングロッドは「通条」と表記されています。

 

 

こちらは「92式手槍 通条」です。

 

 

92式拳銃用のクリーニングロッドは分離式になっており、ニードル状の工具としても使える多機能モデルです。

 

 

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