中国人民解放軍 85式軍服・襟章 (実物)

中国人民解放軍の「85式軍服」に使用されている「85式領章(襟章)」です。

「85式軍服」は「78式軍服」の後継となる被服で、1980年代に階級制度復活の前段階として指揮官と兵士の識別を明確する採用された、過渡期装備です。

 

 

「85式領章」の士兵(一般兵)用です。

赤色の布地の正面に「八一」の意匠を取り入れた金属製の星章が付きます。

この星章のデザインは、「55式軍服」から受け継がれた物です。

 

 

裏地は無く、金属バッジの板金が見えています。

軍服へは、直接糸で縫い付けて使用します。

 

 

「85式領章」の軍官(指揮官)用です。

赤色の布地に金星、黄色で縁取りをされており、士兵との違いを意識したデザインです。

軍官用では、軍服に肩章が追加され、ボタンが金色に変更されました。

肩章には、士兵用と同じ形の星章が1個取り付けられています。

 

 

裏地は士兵同様、金具類は丸見え状態です。

領章は両方とも、軍用実物デッドストック品です。

 

 

「78式紅領章」との比較です。

デザイン変更だけでなく、寸法も変更されています。

また、赤色布地は「78式」はベルベット(ビロード)なのに対し、「85式」はフェルト地が使われており、質感はまったく異なります。

今回紹介した物は陸軍用ですが、色の異なる海・空軍用もあり、軍種ごとに使い分けられています。

 

 

85式軍服が使われた中越戦争にまつわる書籍や映像作品です

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