中国人民解放軍の「85式解放帽」です。
この解放帽は、「85式軍服」と共に採用された装備です。
帽子自体は既存の「78式解放帽」と変わらず、新たに制定された「85式帽徽(帽章)」を取り付けた状態を指します。
この帽子は、別々に入手した帽子と帽徽を組み合わせた物で、帽子のほうは1978年製の「78式解放帽」を使用しています。
帽子内側の汗止め部分は、防水コーティングされた綿布が使われています。
85式解放帽の為に制定された「85式帽徽」です。
「85式帽徽」は、陸・海・空軍で彩色が異なりますが、これは陸軍用です。
「78式帽徽」までの針金式と違い、スクリュー式の取り付け基部になっています。
帽徽は金属製で、しっかりした作りです。
この帽徽は解放帽用ですが、サイズの大きい軍帽(制帽)用もあります。
帽徽としてはちょっと重みがあり、のちに採用された「87式迷彩帽」の帽徽は樹脂製に変更されています。
85式解放帽の着用状態です。
帽徽ひとつでだいぶ印象が変わりますね。
この帽子は、1980年代の中国・ベトナム国境紛争の画像や、1980年末に撮影された日本のTV番組で見られます。
【商品紹介】
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「戦場からニイハオ: 中国女性従軍カメラマンの日記 単行本 – 1999/10/1」…中越国境紛争当時の、人民解放軍カメラマンの女性のノンフィクションエッセイです。戦場の体験や、撮影された写真が掲載されており、勉強になります。