冷戦期のヘルメット ~ ソ連軍 SSh-68 ヘルメット (実物)

東西冷戦時代のソ連軍を代表する軍用ヘルメット「SSh-68」です。

従来のヘルメットの一新するデザインで、1968年に採用されました。

なお、ヘルメットはロシア語で「カースカ」と呼ばれています。

 

 

既に1960年に「SSh-40」の内装を改良した「SSh-60」が登場していましたが、ほどなく外形を新規設計した「PPSh-68」に更新されました。(といっても、例によってソ連崩壊まで混在していました)

以前ブログにて紹介した中古品と比べると、実物未使用品なので大変綺麗な状態です。

比べてみてわかった事ですが、中古品のほうは、どうやらモンゴル軍で使われていた物の再塗装品だったようで、内装のクッションが無かったり、シェルの形状も微妙に異なります。

 

 

「SSh-40」と比較すると側面形状の違いが顕著です。

頂点に向けて尖っていくラインは、東ドイツ軍のヘルメットに雰囲気が似ていると思います。

 

 

内装は「SSh-40」以来のハンモック式です。

顎紐は革製に変更されましたが、構造や装着方法は殆ど変わりません。

 

 

サイズ調節方法も変更はありません。

モンゴル軍ヘルメットと違い、ハンモック内側には簡素ながらクッションが付属しています。

「SSh-68」は冷戦当時のソ連軍の軍装には欠かせないアイテムで、アフガニスタン紛争の派遣部隊から、ヨーロッパ方面の部隊まで応用でき、近年でもロシア連邦軍や元社会主義圏の軍隊での使用例も確認できるので、入手して損のないアイテムだと思います。

 

 

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