中国人民解放軍 10式水筒 (実物)

中国人民解放軍の現用装備である「10式水壷(水筒)」です。

 

 

この「10式」が採用されるまで、人民解放軍では延々と“裸の大将放浪記”に出てくるような時代がかったデザインの「87式水壷」を使い続けておりました。

 

 

「87式水壷」は、原型である「65式水壷」と形状は全くと言って良い程同じ(材質の変更程度)で、つまりは1960年代から2010年代まで現役だったわけです。

 

 

なお「87式」は現在でも陸・海・空軍、人民武警、民兵や学生の教練等で目にする機会も多く、立派な現用装備だったりします。

 

 

「10式」には林地迷彩柄の水筒カバーが付属します。

水筒カバーには負い紐が付いており、水筒単体で携行する事が出来ます。

 

 

負い紐はナイロン製で、サイズ調節金具は樹脂製です。

 

 

あまり丈夫そうには見えませんが、とりあえず肩から提げるだけなら充分な出来と言えましょう。

 

 

また、負い紐は水筒カバーから取り外す事ができます。

 

 

負い紐を使わない場合、水筒カバー背面のMOLLE機能で装備ベルト等に直接取り付けられます。

 

 

水筒カバーのデザインは米軍タイプのオーソドックスな物です。

 

 

水筒カバーの内側は光沢のあるナイロン製です。

 

 

水筒カバーの内側には「10式水壷携行袋・2015年製」のタグ表記があります。

 

 

「10式」本体の形状です。

 

 

従来の旧式水筒とは明らかに異なる、洗練されたデザインです。

 

 

一見すると米軍のようなプラ製に見えますが、実際に触れてみるとしっとりした質感のコーティングがされており、本体は金属製(おそらくステンレス)です。

 

 

水筒のキャップには人民解放軍のロゴマークと、開閉方向の示した矢印が表示されています。

 

 

キャップを開けてみると、金属製であることがよくわかります。

 

 

水筒キャップ内側の状態です。

プラ製キャップの適度な柔らかさで水密を保つ作りです。

米軍キャンティーンと同じ理屈ですね。

 

 

「10式」をたすきがけに装備した状態です。

 

 

人民解放軍の広報画像でも、「87式」のように肩から提げて装備ベルトで固定する使い方を頻繁に目にします。

 

 

「10式」は、前述したとおり負い紐が着脱式なので、たすきがけにもベルト装着にも対応出来るので便利です。

 

 


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