ドイツ国防軍 M31 雑嚢 (複製品&東独代用品)

第二次世界大戦当時、ドイツ国防軍の装備していた「1931年型ブロートボイテル」です。

直訳すると「パン袋」程度の意味になりますが、ミリタリー・サープラス市場では「M31雑嚢」と通称されています。

 

 

実物は高価かつ希少なので、サバイバルゲーム向けの大戦ドイツ軍の装備品としては、大別して複製品と同型代用品の二種類の選択肢があると思います。(画像は複製品)

装備調達にあたって、私は複製品と代用品の両方を入手したので、以下に紹介してみたいと思います。

 

 

最初に入手したのはこちら。

国家人民軍(東ドイツ軍)が戦後しばらく使用していた装備品です。

ご覧のように、大戦ドイツ軍の物とよく似ています。

 

 

背面は金具類なくシンプルで、服に干渉する事なく使いやすいです。

素材・縫製、そして時代を経た風合い等、代用品としては実に良い出来です。

 

 

蓋の内側の造りやボタン類も大戦ドイツ軍装備の雰囲気を感じさせます。

黒革ベルトの厚みは薄く柔らかで、ボタン留めし易いです。

ただ、なにぶん古い物なので、サバイバルゲームで酷使するには耐久性に不安があり、結局複製品を購入する事にしました。(この手の回り道は“マニアあるある”ですねw)

 

 

次に購入したのがこちら。

ナチスドイツ軍のレプリカ品を多く取り扱っているショップ「エスアンドグラフ」で購入した複製品です。

軍用実物生地を使用しているとの触れ込みでしたが、成程なかなか良い外観をしています。

東ドイツ軍の物と比べると綺麗すぎる印象ですが、新品だから当然ですね。

 

 

雑嚢の背面には、東ドイツ軍の雑嚢にな無かったDリングが二箇所設けられています。

このDリングに雑嚢専用ストラップを連結する事で、ショルダーバッグとして使えます。(ストラップは別売りだったので購入しませんでした)

 

 

ベルトループのボタン周りには補強の為、革が貼り付けてあります。

金具類の縫製はしっかりしており、新品という事もあって使用に不安はありません。

 

 

雑嚢の蓋を留めるベルトはボタンホールが二箇所あり、内容物の容量に合わせて微調整出来ます。(東ドイツ軍の物はボタンホールは1箇所のみです)

 

 

雑嚢に物を多く詰めると、この位の容量になります。

実際には内容物は個人携行品でそれ程嵩張る物ではなく、雑嚢の蓋にも水筒や飯盒を縛着する為、こんなに膨らんだ状態にはしなかったと思いますが、参考まで。

 

 

この複製品、東ドイツ軍の物と著しく異なる点が2つあります。

1つは雑嚢の収納口が狭い点。

両端の縫い付け範囲が広めなせいで、両手でしっかり押し広げてやっても、大きく開口する事が出来ません。

 

 

2つ目は各装具に使われている革の厚みが段違いに分厚い点。

革が分厚いと往々にしてボタンが通らないなどの不便さがあるものですが、この雑嚢ではボタンホールを大きく作ってあり、抵抗なく開閉できます。

以上2点は、同じ形の雑嚢でもこうも細部が異なるものかと面白く感じた部分です。

ただ、相違点といっても、なんせ大戦中の実物を手にした事がないため、どちらがより実物に近い作りかはわかりません。

回り道した分、余計に出費がかさんでしまいましたが、軍装品の面白さを味わうことはできました。

最近はネットオークションを中心に中国製の安価な製品も流通しているようなので、サバイバルゲーム向けで、特に実物への拘りがなければ、複製品を購入しておけば間違いはないようです。

 

 

【商品紹介】

☆M31雑嚢(ショルダーストラップ付)

☆M31雑嚢(カーキ)

☆M31雑嚢(グレー)

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