2010年代的中国民兵 ~ 中華人民共和国 民兵装備 [林地迷彩]

今回紹介するのは「中国民兵」装備です。

民兵は中国の準軍事組織で、「人民解放軍」「人民武装警察部隊」に並ぶ武装組織として編成されています。

 

 

人民解放軍と異なり、地域ごとに組織されているため地方色が強く、規模も様々です。

指揮系統は人民解放軍と地方政府の二重制度になっています。

 

 

民兵は有事の際に人民解放軍の支援を行う為、定期的な軍事訓練を課されていますが、普段は一般市民として生活しています。

 

 

装備品は人民解放軍の型落ち品といった趣で、新しい物では「03式自動歩槍」から、古くは「56式半自動歩槍(中国製SKSカービン)」まで、地方ごとに様々な二線級兵器の運用が見られるのが面白い点です。

 

 

中国民兵の専用徽章です。

「臂章」と「領章(襟章)」が制定されています。

 

 

民兵の襟章は一律「MB」の表記の物が使われており、人民解放軍のような階級章は見られません。

 

 

臂章には「中国民兵」の表記があります。

 

 

裏面には「2014年製」のタグ表記があります。

 

 

中国民兵も、人民解放軍のように時代ごとに服飾の変遷が見られます。

古くは農民服に弾帯とモシン・ナガン小銃装備の“ベトコン”の様な衣装でしたが、現在は「07式林地迷彩作訓服」が普及しています。

 

 

迷彩服に対して装備品は旧来の物が多用されています。

画像の組み合わせは資料映像で良く見られる民兵装備です。

 

 

「56式自動歩槍(中国製AK-47)」を装備した民兵です。

 

 

「56式」は民兵組織で最も一般的に見られる装備です。

 

 

実際の民兵の映像・画像を見ていると、使われているチェストリグの多くがマガジン4本収納タイプの「81式」なのが興味深いです。

 

 

「56式」には中国独自の改修点として、スパイクバヨネットが組み込まれているのは広く知られる所ですね。

 

 

広報映像では銃剣格闘訓練の様子も見られます。

 

 

実用性云々よりも、戦う為の精神を鍛える為に行われているようです。

 

 

中国民兵では「56式」と並んで多数が運用されている「56式半自動歩槍」です。

 

 

「56式半自動歩槍」は、ロシアの「SKSカービン」を国産化した物で、装弾数10発のセミオート・ライフルです。

 

 

銃器としては完全に旧式装備ですが、AK-47と同じ7.62㎜×39弾を使用し、セミオートのみの構造は比較的反動が少なく命中精度も高い為、中国では通称「56半」と呼ばれ親しまれています。

 

 

「56半」はかつての人民解放軍の主力小銃だった事もあり、大量に生産された為か、民兵のみならず大学の軍事教練でも使用されているそうです。

 

 

民兵はヘルメットも被らない軽装備で、使われている武器の選択肢も多岐に渡る為、中国軍装備としてはある意味もっとも楽しめる、サバイバルゲーム向きの服装と言えそうです。

 

 


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