ネットオークションで購入した「日本陸軍 図嚢」の実物です。
官給品と比べ小型の物で、将校の自弁もしくは軍隊向けに作られた民生品と思われます。
図嚢は官給品以外の民間での販売、とりわけ戦地に近い中国大陸や朝鮮半島でも軍隊需要向けに様々なデザインや大きさのものが売られていました。
当時の映像資料を見ても、将校は元より下士官兵でも私物の使用が見られます。
価格が手頃だったので購入しましたが、要因は画像のように吊り金具付近が破損している為です。
図嚢本体は、随所に革の硬化が見られる物の比較的状態は良いので、革ベルトを新調すれば実用出来そうです。
蓋を開けると内部に筆記用具入れがありました。
ペン差し部分には破損を防ぐフェルトが貼られている等、丁寧な作りに職人の拘りを感じます。