この軍服は、ベトナム戦争当時の北ベトナム軍の物を模して、中国人民解放軍の軍服に小改造を加えて製作した物です。
インターネットが現在ほど普及していなかった昔、地方に住む私には、本物のベトナム人民軍装備は高嶺の花でした。
そこで、当時安価で流通していた中国人民解放軍装備の中から、比較的外見の似ている戦車乗員服を改造して製作する事を思いつきました。
改造点は、隠しボタンを露出式になるようボタンホールを開け直し、胸ポケットにプリーツを追加しただけです。
素材は、ズボンの丈を切り詰めた際に余った切れはしを利用しました。
外見だけで、実際の機能はありませんが、この改造により外見の特徴は上手く出せたかなと思います。
中国人民解放軍戦車乗員服のウエストには、サイズ調整用の金具が付いています。
ジャケットはズボンにたくし込んで着用する為、見えなくなるだろうと考え、金具には手を加えていません。
ズボンは、オーソドックスなストレートズボンです。
本当は戦車乗員服のズボンは乗馬ズボンスタイルなのですが、通販で購入した際に間違って中国人民解放軍作業服のズボンが入ってきていました。
改造前提で購入した為、かえって都合が良く、結果オーライでしたw
画像は、この戦闘服を製作した当時の物です。
写真ではパリパリの新品ですが、現在は相応に着古した結果、わりあい、良い風合いになっています。(その代わり、ボタンが割れたりしていますが)
現在では、ヒストリカルゲームの影響もあってか、その気になれば北ベトナム軍装備を全て実物で揃える事も可能という事で、良い時代になったものです。
また、いまや改造素材に使用した戦車乗員服も希少品となっているようです。
ホント、軍装品の価値は時代と共に変わっていくものなんですねー。(ベトナム戦争装備しかり、東ドイツ軍装備しかり…)